2011年04月の読書メーター [a day in the life]
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1247ページ
ミステリウム
読了日:04月18日 著者:エリック・マコーマック
嘘 猫 (光文社文庫)
読了日:04月13日 著者:浅暮 三文
クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)
読了日:04月08日 著者:貴志 祐介
シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略
読了日:04月05日 著者:レイチェル・ボッツマン,ルー・ロジャース
読書メーター
OLYMPUS:リニアPCM-ICレコーダー"VoiceTrek V-85"がやってきた [gadget]
OLYMPUS リニアPCM ICレコーダー VoiceTrek V-85 BLK
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●購入目的
予めお断りしておかねばならないことがある。本機はその名称通り主たる機能はICレコーダーであるのだが、当方はその機能を利用しようとはまったく思っていない。
じゃあ、何に使うのかと言えばそれは後述するが、とにもかくにも検索でこのエントリに辿り着いた方は、当然のことながらICレコーダーとしての機能や使い勝手・レビューを期待されているかと思う。ごめんなさい。たぶん、ICレコーダーとしてのレビューは今後も書かないと思う。
さて、本機を購入した目的だが、実はデジタル・オーディオ・プレーヤー(以下DAP)としての機能を主目的に購入したのだった。先代のDAPがこわれた経緯や、その後HTC LegendをDAP代わりに使用していたというエントリは以前書いた。
いろいろと工夫したのだが、Andoroid端末のバッテリのもたなさ加減にはうんざりしてしまった。疲れ果てた当方は、やはり専用機を購入せねばなるまいか、と覚悟したのだ。
ところがね、311のあの日、結局は電気がなければ何もできないということがわかった。なので、少なくともUSB給電できるような機器であればSANYOのeneloopスティックブースターで電源は賄える。
で、乾電池駆動でかつFM放送も聴けUSB端子が本体に収納されている本機は前々から気にはなっており、この機会に停電時の非常用情報収集機器としての機能も含め購入が決定されのだった。
●開梱の儀
●いつも通り、タバコの箱との比較 | ●同梱物は、本体・充電池・USB延長ケーブル・イヤフォン・低反発素材ポーチ・、そしてマニュアル類 |
箱から取り出して手に取った瞬間の印象が、「ちゃちい!」だったということは正直に申し述べておこう。金属製ではないだろうが、ケータイのようなしっかりさがあると思っていたら、まんまプラスチッキーな外装。塗装もそれほどしっかりとしたものではなさそうに当方には思える。落としたらすぐに傷が付きそう。持ち歩くときは低反発素材ポーチは必須だ。
●その他の雑感
順不同に箇条書きで記してみたい。
- 付属の乾電池(充電式)を入れて、少しいじくったらすぐにバッテリ不足のサイン。出荷時に満タンにしておいてくれよー。
- 白黒液晶に表示されるフォントは意想外にきれい(もちろん、この手の機器にしては、だけど)。
- スイッチオンすると、<レコーダー/ミュージック/FMラジオ>のシンプルな3つのメニュー。ここから枝分かれで操作すればいいのだと言うことが直感的にわかるので好もしい。
- USB端子に比して本体の横幅が広いので、デスクトップマシンのUSBポートには差し込みにくいだろう(当方はノートに差し込んでいるので実際にはわからない)。だからUSBの延長ケーブルが標準添付なのだね、きっと。
- ただし、ノートPCに直付けすると、自重で反ってしまう。なんとなく危なっかしい雰囲気はある。
- 当方の所有しているPQIの16GBのMicroSDカードを差し込むと「SDカードに異常あり」の表示で認識しない。他の機器では問題ないので相性なんだろうな。
- FMラジオは当然、きちんと聴ける。
さて、肝心のDAPとしての性能について。内蔵メモリにMP3データを転送し(リムーバブルメディアとしてOSから認識される本機の"Music"フォルダにドラッグ・アンド・ドロップできる)、いつも使用しているイヤフォンを取り付けて聴き始めると、驚愕。
これまで使用してきた機器のなかでは最も音が良いように思える。もちろん、当方は音が聞こえるだけで問題ないので気のせいかもしれないのだが。これはうれしい誤算。
●総論
再三になって申し訳ないが、所有欲を満たしてくれるガジェットではないというのが正直なところ。なんというかね、みっちり感というか稠密感というか、そういうものはまったくないから、比例してドキドキ感も薄い。側面のON/OFFスイッチ類も安っぽい。それに比して、インタフェース類はわりあい直感的に操作できるのは評価できる。
この価格帯で販売するには外装やデザインにコストをかけられなかったのかもしれないが、その分で部品やソフトウェアに手間をかけたのだと捉えておこう。いや、文句が多いけれど、それにしても音質はいいと思う。気のせいであってほしくはないが。乾電池駆動のDAP兼FMラジオとしてはリーズナブルな商品なのかもしれない(ICレコーダーェ)。
「人口の波」で出版市場を解釈してみる[1] [a day in the life]
出版不況と言われ続けて何年になるだろうか。その原因については、曰く「(若者の)活字離れ」、「娯楽の多様化」、「ケータイやネットの普及」などいろいろな意見がある。
また、活字離れはしておらずむしろ需要は増加しているという見方もある。意味するところは、活字の入手方法が変化しているということだ。すなわち「図書館で借りて読む」、「ブッ○オ○等で新古本を購入する」などで、新品の市場が減少しているということだ。
さて、そんな数多の意見があるなかで、当方は先般エントリした『 デフレの正体 』の手法を援用し、試みに出版市場を「人口の波」で解釈してみようと思い立った。
どうという理由もなく、とりあえず1989年から2009年までの、10代から60代までの年齢別の人口データを入手。そして、書籍・雑誌の販売額のデータを、これまたネット上から入手する。
それぞれを並列させMS Excelでグラフを作成すると下掲のようなものになった。
いやはや、これはなんというか、刺激的というかあからさまというか、わかりやすいグラフになっちまったよ。とはいえ、あさはかな憶測をする前にまずは状況を把握することにしよう。いずれもグラフの期間内から読み取れることに限定する。
- 10代人口は1989年以来、右肩下がり。
- 20代人口は90年代後半を境に緩やかな減少傾向。
- 30代人口は、20代人口をちょうど逆さまにしたような曲線を描き、2000年以降増加傾向。
- 40代人口は、1996年を境に減少したが、近年はほぼ横ばい。
- 50代人口は2000年代前半は横ばいだが、2007年以降は減少傾向。
- 書籍販売額は1996年を、雑誌販売額は1997年を頂点に右肩下がり。
と、まあ、そんなところか。では、ここからは当方の解釈。
- 10代・20代人口の減少は、雑誌の販売額にあきらかに影響を与えている。大雑把にみると、40代人口の減少も影響がありそうである。
- 逆に、1990年代半ばから増加傾向にある30代・50代人口は、出版販売額の増減への影響が少ないようにみえる。
上記から、導き出される仮説は
雑誌を購入しているのは、主として10代~20代の人
ということか。ここでいう雑誌のうち、多くの割合がマンガ雑誌なのではないかと推測される。示唆的なのは、雑誌販売額が頂点になる前々年の1995年に「少年ジャンプ」が653万部という漫画雑誌の最高発行部数を記録したということ。マンガ雑誌の購入をが多そうなのはこの年齢層だし、新書版のマンガ単行本は雑誌販売額のカテゴリにはいるからだ。
(続く、か?)
【グラフ作成で利用した数値】
年度 | 10代人口 | 20代人口 | 30代人口 | 40代人口 | 50代人口 | 書籍 販売額 | 雑誌 販売額 |
1989 | 18,882 | 16,756 | 17,457 | 19,292 | 15,640 | 8,484 | 11,916 |
1990 | 18,583 | 16,923 | 16,837 | 19,730 | 15,855 | 8,660 | 12,638 |
1991 | 18,133 | 17,375 | 16,358 | 19,859 | 16,144 | 9,444 | 13,341 |
1992 | 17,618 | 17,849 | 16,030 | 19,822 | 16,439 | 9,637 | 13,923 |
1993 | 17,057 | 18,301 | 15,847 | 19,735 | 16,647 | 10,034 | 14,866 |
1994 | 16,510 | 18,658 | 15,803 | 19,470 | 16,916 | 10,376 | 15,050 |
1995 | 16,052 | 18,706 | 15,966 | 19,645 | 16,894 | 10,470 | 15,427 |
1996 | 15,580 | 19,130 | 15,777 | 19,789 | 16,606 | 10,931 | 15,633 |
1997 | 15,181 | 19,082 | 16,076 | 19,007 | 17,173 | 10,730 | 15,644 |
1998 | 14,790 | 18,993 | 16,343 | 18,167 | 17,900 | 10,100 | 15,315 |
1999 | 14,416 | 18,785 | 16,594 | 17,341 | 18,753 | 9,936 | 14,672 |
2000 | 14,060 | 18,247 | 16,924 | 16,746 | 19,211 | 9,706 | 14,261 |
2001 | 13,732 | 17,904 | 17,339 | 16,283 | 19,345 | 9,456 | 13,794 |
2002 | 13,438 | 17,443 | 17,754 | 15,948 | 19,265 | 9,490 | 13,616 |
2003 | 13,116 | 16,965 | 18,169 | 15,788 | 19,183 | 9,056 | 13,222 |
2004 | 12,821 | 16,480 | 18,480 | 15,763 | 18,940 | 9,429 | 12,998 |
2005 | 12,583 | 15,631 | 18,491 | 15,807 | 19,051 | 9,197 | 12,767 |
2006 | 12,431 | 15,327 | 18,916 | 15,676 | 19,244 | 9,326 | 12,200 |
2007 | 12,265 | 15,033 | 18,789 | 15,953 | 18,484 | 9,026 | 11,827 |
2008 | 12,139 | 14,735 | 18,605 | 16,187 | 17,660 | 8,878 | 11,299 |
2009 | 12,028 | 14,415 | 18,306 | 16,407 | 16,873 | 8,491 | 10,864 |