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2011年03月の読書メーター [a day in the life]

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デビッド・カークパトリック:『フェイスブック 若き天才の野望』( [ebook]

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

  • 作者: デビッド・カークパトリック
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2011/01/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

当方はこういった趣味の持ち主だから、Twitterやmixiのアカウントがある。Twitterアカウントは@ojizousama、mixiは地蔵あたりで検索されるとよろしいかと思う。いずれも放置中なのだが…。

もちろん、と言ってはなんだがフェイスブックのアカウントも持っている。これまた放置中であったのだが、最近になってある日突然に幼稚園からの友人の友達申請があり驚愕したのだった。彼は海外に赴任中なのだが、よくもまあ見つけられちまったものだと思う。

思い返せば、その友人は大学を卒業しての就職直後に長野県の松本市に赴任し、出発の際は御尊父と随行してお見送りに行ったという記憶がある。その当時は、「ああ、遠くに行っちまうんだなあ」と思ったものだ。

それがどうだ。20世紀末から20年も経つと、海を隔てているというのに、ネットを通じて互いの存在を確認できるようになるのだ。うむ、長生きはするものだ。ちなみに赴任先は、本書によれば日本と中国と同等にフェイスブックのユーザーが少ない国である。


内容(「BOOK」データベースより)
ユーザー数が5億人を超え、会社の時価総額が2兆円を超え、グーグルを驚かす存在となった巨人、フェイスブック。同社を率いるマスコミ嫌いのCEO、マーク・ザッカーバーグからの信頼を勝ち得た元フォーチューン誌のベテラン記者が、徹底取材からフェイスブックの真実を初めて明かす。

そもそもはSONYのReader Storeからダウンロードした際には、読むかどうかわからないが安いから買っておこうと思った本書だが、冒頭のような経緯があったので興味を持ち読み始めたところ、なかなかこれがおもしろく読めたのだった。

どこがどうおもしろいのかということは、あとがきや解説を読んでもらえればいい。特に巻末の小林弘人氏の解説は手堅く纏まっており、迷っている人は本屋さんで立ち読みして購入なり図書館で借りるなりを決めたらいいと思う。

とはいえ気になるのは、この本全体がフェイスブックのプロパガンダなのではないかということだが、淡々とした筆致からだろうか、そのあたりの胡散臭さは少なくとも当方には感じられなかった。当方が鈍感だけなのかもしれないけれど。そうそう、テクニカルな面でいえば、原文もそうなのかもしれないが、歯切れ良くセンテンスの短い文章の翻訳は好もしく思う。

ありゃ、感想にもなっていない文章になってしまっているなあ。せっかくなので当方が発見した(?)ことを申し述べておこう。以前にエントリした『グーグル秘録』でもそうだったが、これらの企業の創業者(たち)は大学の寮で「まったく新しい何か」を生み出したということ。

当方の仮住まいは国立大学の近くにあり、その寮のひとつが近隣にあるのだが、最近になって建て替えられたそれは瀟洒なワンルームマンションのようなもの。Googleのラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、そして本書のマーク・ザッカーバーグが住んだ寮がどのようなものだったかは知らないが、少なくともルームメイトの居る二人部屋だったように見受けられる。

そんな寮の共同生活が米国の今日を代表する企業の創業者を産みだしたことについては、起業家精神というものとなにか影響があったのではないかと思える。いや、もちろん関係ないのかもしれないけど。それでもね、同じ釜の飯を食い起居をともにする寮という存在が、日本のそれとどう違うのか、あるいは同じようなものなのかには興味が湧いてきてしまったのだった


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