SSブログ

NHK スペシャル取材班:『グーグル革命の衝撃』(新潮社) [book]

グーグル革命の衝撃 (新潮文庫)

グーグル革命の衝撃 (新潮文庫)

  • 作者: NHKスペシャル取材班
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/08/28
  • メディア: 文庫

Googleによる検索は比較的初期から使っていた。ロゴと検索窓だけのシンプルなインターフェースは、当時としては珍しいものだったと思う。もちろん、その後に同社がここまで巨大な企業になるとは思ってもいなかった。今は、検索はもちろんのこと、カレンダーや地図・RSSリーダーも同社のサービスを利用しているから、相応に依存しているといえるだろう。


内容(「BOOK」データベースより)
「人類による文字以来の革命的発明」とも言われる「コンピュータ検索」。アメリカの2人の学生が興したベンチャー企業は、10年を経て今最も注目される巨大企業となった。私たちの暮らしは、もはや「検索」抜きでは考えられない。世界で1日10億回、世界中のネットユーザーが、1日1回はグーグルの検索ボタンを押している。徹底した取材を基に、進化し続ける世界屈指の頭脳集団に迫った話題作。


さて、本書はNHKの取材班が、そのGoogleとはどのような存在なのかについて取材した番組を書籍化したもの。ただし単行本発刊は2007年なので、データ関連の最新の数値をキャッチアップしていないことには注意。

本書の眼目は、やはりエリック・シュミット最高経営責任者へのインタビューということになるだろう。ただ、インタビュー内容についてはそれほど驚くべきことが語られているわけではない。ご存知の通り創業者はサーゲイ・ブリンとラリー・ペイジの二人だから、CEOは外部から招聘された経営者なんですね。

また、大きくページを割かれているのは「アドワーズ広告」を中心としたあらたな広告のあり方や既存メディアに対する影響、そしてGoogleに依存しすぎることや個人情報の取り扱いに対する警鐘、といったところか。

上記のような情報は、web上でも盛んに論述・議論されている内容であり、当方のようなネット依存型人間にとってはさほど目新しいものはなかったように思う。だから、どちらかというとネットにあまり興味を持っていない人が読むのに適した著作かと思った。

歴史やその意義、そしてその影響などを概観するにはうまくまとまっており読みやすい。Googleに興味を持つ人で、同社のことをあまり知らないという方は手に取ってみるのは良いと思う。


◎関連エントリ
 ・クリス・アンダーソン:『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』(日本放送出版協会)


トラックバック(0) 
共通テーマ:

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。