森田もりーな:『猫の飼い主はじめました。』(ソフトバンククリエイティブ) [book]
この地に引っ越してくるとき、猫を飼い始めようかと少し思ったのは事実だ。当然のことながら日中どころか夜中までかまってあげられないということが想定されたので否決された。いずれは猫が飼いたいなあ。
内容紹介
ゆるゆる幸せな一人+一匹暮らし 長年の夢、それは猫を飼うこと――。一人暮らしの家に、ある日、子猫がやってきた。大人気ブログ「猫の飼い主はじめました。」の著者が描き下ろす、猫飼い初心者の日々を綴ったイラスト・エッセイ。トラブルあり、癒しあり。私とみけとの6か月。
著者のblogは実は毎日チェックしていて、語り口やかわいらしいイラストを楽しんでいる。この手のモノはたいていがblogそのものを書籍化した場合が多いわけで、まあそれでもいいや、と思うくらいには好きなblogだったので購入。
読み始めたところ、実はそんなことはなく、ほぼ書き下ろしのイラストエッセイとなっていて驚いた。ここが凡百のblog本とは違うところ。実にサービス精神旺盛であると思う。
なによりも当方が感動したのは、猫の飼い主を始めるにあたって著者が実に真摯に長期的ビジョンを描いておられるところ。猫が老いるまで自分は元気だろうか、怪我をしないように高いところにものを置かないようにとか、丁寧かつ真面目なところが好もしい。
もちろん大冊ではないし1時間かからずに読み切ってしまう1,200円(税抜)でコストパフォーマンスは決して高いとはいえないが、blogそのままを書籍にした本(それはそれでもちろんいいものもある)とは異なり、著者の誠実さがにじみ出ている佳作だと思う。
タグ:【読書】エッセイ
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