『1408号室』 [movie]
●上映時間:107分
●配給:2007米/ムービーアイ
●スタッフ&キャスト:
[監督]ミカエル・ハフストローム
[原作]スティーブン・キング
[脚本]マット・グリーンバーグほか
[出演]ジョン・キューザック,サミュエル・L・ジャクソン,メアリー・マコーマック
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相当に怖がりであることは自覚している。なので幽霊の類を視たことがないのは幸いだ。むしろ幽霊よりは人間のほうが怖いか。夜中の墓場に幽霊がいるのは当たり前だけど、人間がいたら怖すぎる。もっといえば昼日中に麻薬取引をしている連中を見かけたりするほうが怖いか。危ないところには近寄らないようにしよう。
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[ストーリー]
心霊スポットのルポ作家マイクが、NYのドルフィンホテルの取材を試みる。支配人との交渉の末、彼は56人の宿泊客が死亡したという1408号室に足を踏み入れ、想像を絶する怪現象に見舞われていく。
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原作はスティーヴン・キングの短編集『 幸運の25セント硬貨 』に収録された同タイトル短編の映画化作品。珍しく原作を読まずに鑑賞。結論から申し上げますと取り立てて映画館で鑑賞しなくても良かったかもしれない、と思う。
まず、お化け屋敷というよりはビックリハウスとも言うべき部屋でドタバタしているふうにしか思えないストーリーがいまひとつ。せっかくの実力派であるジョン・キューザックもこの筋立てでは単なる危ないおじさんにしかみえない。サミュエル・L・ジャクソンの支配人の意図もよくわからない。ようするにカタルシスがないのだ。
なんだ、この脚本、と思って脚本家を検索すると、おお、あの迷作『サラマンダー』の脚本家なのね。あの作品は好きだったんだが。ひどい映画だったけど。本作はすっきり感がないということでジョン・キューザックのファンにしかお薦めできないと思うぞ。
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