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『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』 [movie]

●上映時間:95分・R-15
●配給:2007米/プレシディオ
●スタッフ&キャスト:
[監督][脚本]ジョージ・A・ロメロ
[撮影]アダム・スウィカ
[出演]ミシェル・モーガン,ジョシュ・クローズ,ショーン・ロバーツ,エイミー・ラロンド,ジョー・ディニコル

米国では、不況や戦時にゾンビ映画が作られる傾向にあると聞いたことがある。ロメロの初監督作品である『 ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド 』は1968年公開(うわ、当方の生まれた年だ)でベトナム戦争真っ只中。『 ゾンビ 』が公開された1978年ころは石油ショックから世界経済がようやく上向き始めたころらしい。

実は2007年はゾンビ系の映画が多かったと思っていた。『 プラネット・テラー 』,『 インベージョン 』,『 バイオハザードIII 』、そして『 アイ・アム・レジェンド 』を鑑賞している。米国も戦争に疲弊してきているうえにサブプライムローン問題も表面化してきていたしね。そんな世情とリンクしていると言えなくもない。 

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【ストーリー】
大学の映画学科に通うジェイソンは、ペンシルバニアの山奥で仲間と共に卒業製作のホラー映画を撮影していた。そんな時、ラジオから衝撃のニュースが流れた。世界各国で死体が息を吹き返し、生きている人間を襲い始めたというのだ。山を下り、信じられない光景をを目にしたジェイソンたちは、死人が人間を襲う様子を全て撮影することを決意するのだった。

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POV(=Point of View)映画のゾンビ版だ。最近では『 クローバーフィールド/HAKAISHA 』が代表的か。誰もが動画を映せるカメラを持っている時代(ケータイもそうだもんね)が生み出した映画の形式なんだろう。最近はちょっとした火災や、下手をすると殺人の現場までケータイの動画で撮影される時代だし。

本作でも登場人物たちがyou tubeなどの動画共有ファイルで現状を確認したり、自分の撮影した動画をアップロードしたりしている。浅薄な解釈で言えば、そういうあなたたちとゾンビのどちらが怖いのか、というところだろう。そういうことも間違っていないだろうし。

いえるのは、やっぱりゾンビ映画が時代を映しているということだと思う。正直なところそれほど怖くなかったしスプラッタシーンも意外に作り物めいて見えた。正統的なゾンビ映画を期待される向きには物足りないと思う。でも、この時代にロメロがこういうゾンビ映画を撮ったことに何らかの意味があるのだろうと思うのはそれほど穿ちすぎでもないと思う。

そうそう、本作はTOHOシネマズ・六本木ヒルズで鑑賞(しかもARTスクリーン)。都内ではあのシネパトスと二館でしか上映されていない。うーむ。なんというか、それってどうなのよ、という不思議な気持ちになりました。

あと、レイトショウで電車がギリギリだったのでエンドロールを最後まで観なかった...orz エンドロール後になんかあったんだろうか。気になる。なんかあったら知っている人いたら教えてください。


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