望月実:『問題は「数字センス」で8割解決する』(技術評論社) [book]
二八の法則、難しくいえばパレートの法則ということになるんだろうけど、これはなかなか多くの場合に当てはまると思う。当方も業務上で数字をグラフで表現すると、分析する母数が大きくなればなるほどパレート曲線を描くようになる。不思議なものだ。
さて本書はタイトルに惹かれて購入したのだが、やっぱりというか、これだけ読んでも8割の問題が解決するというわけではなさそうだ。この手の本を書く人は当方とは人間の資質が違うというか、やっぱりきっちり生活しているんだろうなあ、ということ。したがって、著者(その他のこの手の本の書き手たち)のような人々のいいところを少しだけでも吸収してやろう、というスタンスで臨んでいる。
ところどころに鋭い言及だな、と思うところがあり、たとえばプレゼンテーションでは「何を言うか」も大切だが「その結論に至ったプロセスを明確にすることが大事」(大意)などという件はなるほどと思う。人の資料の説明って難しいからね。当方の資料作成の師匠も「説明するには自分で資料を作成することが必要」と常日頃言っている。言ってることは同じだ。
1,480円にしてはクイクイ読めすぎちゃって若干のコストパフォーマンスの悪さは感じるが気になる人は手にとってみてもいいかもしれない。
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