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須田一幸,山本達司,乙政正太:『会計操作―その実態と識別法、株価への影響』(ダイヤモンド社) [book]

会計操作―その実態と識別法、株価への影響

会計操作―その実態と識別法、株価への影響

  • 作者: 須田 一幸
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2007/06/08
  • メディア: 単行本

凄まじいタイトルではある。会計を操作してしまうのだから。最近つけなくなってしまったお小遣い帳をつけていた際に、どうしても合わない312円とかあった場合は雑損(雑益)として計上し帳尻を合わせていたが、そんな会計操作とはワケが違うタイトルと定価である。結局、お小遣い帳をつけなくなったのは変動費があまりに少なく固定費もどきで削減できそうな費目がタバコ・映画、そして書籍購入費だとわかったからだ。そりゃ、月に40千円近く本を買っていたら金もなくなるがな。でも書籍購入費だけは青天井としたいのが本好きの性。映画も観ないわけにはいかない。ということは、一生、フリーキャッシュフローがないのだな<当方。

そんな戯れ言はともかく、本作は相当にアカデミックな著作。なんでこの本を買ったのかは今となっては謎。おっかなびっくり読み始めたが、読み終わるとおもしろくてびっくり。専門用語や統計理論という脅威ははあるものの、そういう一般的普通の人間にとって意味不明なところはすっとばして読んでいいと思う。いや、ほんとはいけないんだろうが。それでも内容はも充分に理解することができるし興味深い。

特に第2部第4章などは本書の白眉といえる。すなわち倒産予知モデルの構築に関する試論といっていいだろう。この理論の精度については今後の研究の成果を待たねばならないところなんだろうが、試しに当方も一回、近年の企業破綻事を事例にして試行してみたいものだ。いずれこのblogにその過程を報告できたら、とも思う。まあ、素人のやることだから精度は低いとは思うけれど。

そういえば、そもそもこの類の本を読む人ってどんな人なんだろう。公認会計士やその志望の人が主なんだろう。また、企業の法務関連担当者や審査マンなんかが読むのかもしれない。世の中にはいろいろな人がいるものだ。てか、おもしろ半分でこういう本を読む当方が謎かもしれないが。


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