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『告発のとき』 [movie]

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●上映時間:121分・PG-12
●配給:2007米/ムービーアイ
●スタッフ&キャスト:
[監督][製作][脚本]ポール・ハギス
[出演]トミー・リー・ジョーンズ,シャーリーズ・セロン,スーザン・サランドン,ジェームズ・フランコ,ジョシュ・ブローリン 
 【あらすじ】
2004年、ハンクの元に息子のマイクが軍から姿を消したと連絡が入る。イラクから戻ったマイクが基地へ戻らないというのだ。ハンクも引退した元軍人だった。息子の行動に疑問を持ったハンクは基地のある町へと向かう。帰国している同じ隊の仲間たちに聞いても、皆マイクの行方を知らなかった。やがてマイクの焼死体が発見されたという連絡が入る。ハンクは地元警察の女刑事エミリーの協力を得て、事件の真相を探ろうとするが…。

本作でトミー・リー・ジョーンズが演じる主人公は元軍警察の軍曹。合衆国における警察(司法制度)は非常に複雑怪奇だ。というか、量がすごい。wikipedeiaあたりで検索してもらえればわかると思うが、各州・郡ごとに警察があったり保安官がいたり郡警察があったり市警察があったり。そういや、『デジャブ』ではデンゼル・ワシントンはアルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局なんて司法組織に属していた。本作でもシャーリーズ・セロン演じる女刑事と同じ事務所に保安官がいたりしたように思う(勘違いかもしれないけど)。

監督はポール・ハギス。当方にとっては傑作『 クラッシュ 』の監督だ。期待しないわけにはいかない。が、正直なところいまいちノリきれなかったというのが本音。いろいろなシーンのそこかしこに意味が込められているのだろうけどそこを読みきれなかった。ただ、当方が感じたのは、アメリカ合衆国という国家に対する深い諦念、あるいはこれからどこにいってしまうんだろう、という漠然とした不安感だ。単純な反戦映画とも思えないし。商業的には残念ながら成功しなかったようだけどこの難しいテーマではむべなるかな、という感じだ。

俳優陣はいずれも熱演。特にシャーリーズ・セロンは鼻血を出すのもものともしないシングルマザーの刑事役で、もう美人女優じゃなくて演技派俳優といっていいんじゃないだろーか。万人にお奨めはできない映画だが、そんな演技合戦が気になる人はご覧になっては如何。


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ken

この映画は英語を理解できないと入り込めない映画なんじゃないかと思います。
おそらく殺人犯だった男たちの微妙な言葉遣いや、声の震えなど、脚本よりも演技によって理解させようとしている部分が少なからずあったんじゃないでしょうか?
字幕を頼りに観た僕も、やはりノリきれませんでした。
by ken (2008-07-01 12:19) 

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