『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』 [movie]
●上映時間:82分
●配給:2004米/トルネード・フィルム
●スタッフ&キャスト:
[監督][製作][脚本]ジェシカ・ユー
[撮影]ティム・ビーバー ラッセル・ハーパーほか
[音楽]ジェフ・ビール
[ナレーター]ダコタ・ファニング ラリー・パイン
本日最後はチネチッタに移動して鑑賞。レイトショーで1,200円は(゚Д゚)ウマー
【内容】
1973年、ヘンリー・ダーガーというひとりの老人がひっそりと他界した。彼の死後、部屋を片付けていた大家は、15000ページを超える世界最長の小説と、数百枚に及ぶその挿絵を発見。「非現実の王国で」と名づけられたその小説は、子どもたちを奴隷として虐待している王国で自由のために立ち上がった7人の少女たち「ヴィヴィアン・ガールズ」の活躍を描いたものだった。しかし彼が作品を書いていた事を知るものは誰もいなかった…。
という内容の、これはドキュメンタリ・フィルム。浅学にしてヘンリー・ダーガーという人は知らなかった。検索してみるともう少し情報はあるので興味のある方はどうぞ。ちなみに、「ダーガー」と「ダージャー」、どのように発音するかは生前の彼を知るものたちでも意見が分かれるという、それぐらい孤独な人であった。
内容については、まあ観てください、としか言いようがない。ただ、作中で彼を生前から知る人たちが証言を重ねていくんだけど、彼らが非常に親切だったことが印象に残る。ダーガーが住んでいたのはシカゴだったんだけど、1973年当時は、まだそんな孤独な老人に手をさしのべる人たちが少なくはあったけどいたんだな、と本筋と関係のないところで感動してしまった。
こんな地味な、申し訳ないけど観客の入らなさそうなドキュメンタリ・フィルムを配給したトルネードフィルムには脱帽します。
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