仁木英之:『僕僕先生』(新潮社) [book]
内容(「BOOK」データベースより)
時は唐代。若き王弁は父の財産に寄りかかり、学ばず、働かず、娶らず
ひたすら安逸を貪っていた。そんなある日、父の命で黄土山へと出かけた王弁は
- 面白くない小説というわけではない。ただし、1,470円の面白さかというと考えてしまう。
- よく考えると、この小説、クライマックスというのが感じにくいのだ。
- たとえば、主人公と駿馬が心を通わすシーンなんかものすごく素敵だと思う。
- それらがわりと淡々としているのが少しもったいないかも。
- 登場人物たちが基本的にやさしい人ばかりというのも食い足りない。
- まあ、それは当方の我儘というもので悪人ばかりの残虐小説なんて苦手だし。
- なんだかよくわからない感想になってしまっているが、ほのぼの・脱力系小説を素直に楽しめなくなっているおぢさんになりかかっていることだけは自覚せねば。
- 10代の少年少女向け娯楽小説として楽しめるものとなっている、と言ってみよう。
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