藤川太:『サラリーマンは2度破産する』(朝日新聞社) [book]
出張なのである。新幹線に4時間揺られなければならない。いや、4時間は我慢しよう。困るのは全車禁煙なことだ。まったくもってJR東日本は酷な会社だ。じゃあ、飛行機にすればいいじゃんといわれるのだが、どうも地に足が着いていないのは苦手なので他に選択肢はない。しょうがないので、気を紛らわすために読書、ということになる。
これは参考になる書籍だと思った。当方の考え方は著者のそれと近似するところがある。たとえば貯金ありきで残ったお金で生活するようにこころがける、など。実際に当方は月々の一定額を給与天引きで控除しており、なきゃないでやっていけるものだと考えている。タイトルは、ライフイベントのある時期で2度収支が逆転する事例から計画と目標を明確にしないと中流のサラリーマンは破産するよと言っている。うーむ。ありそうではあるがだらしない人間にはむずかしい。
当方が感心したのは、第6章で投資にふれている文章。
"多くの人がもっとも嫌うのは、恐らく、「元本割れ」だろう。しかし、お金は物やサービスと交換してはじめて価値を持つものだ。だから、運用の最低限の目標にすべきは「物価上昇に勝つ」ことだ。"
この文章のように、著者はしごく冷静かつまっとうに論を進めるので納得性が高いと思った。
タグ:【読書】実用
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