今野敏:『TOKAGE 特殊遊撃捜査隊』(朝日新聞社) [book]
装丁がいいですね。首都高を駆け抜けるバイクのイメージ。
トカゲという存在自体は知っていて『凍える牙』の主人公がそうじゃなかったかな、うろおぼえだけど。「隠蔽捜査」シリーズがおもしろかったので期待して手に取った。【梗概】
警視庁捜査一課特殊犯捜査係の覆面捜査部隊「トカゲ」が大手銀行の行員3名が誘拐される企業誘拐事件の犯人逮捕に挑む! 警察小説の第一人者による吉川英治文学新人賞受賞後初の警察小説(シリーズものはのぞく)。
- サクサクと軽やかに読ませる著者の手際は相変わらず。
- 警察組織の動きを描く題材だからか、登場人物たちの個性の際立ちに少し喰い足りないところがある。
- なかでは、新聞記者のキャラクター造形が際立っていたかな。
- ストーリーは意外性も含めて定石どおりというか、背負い投げを食らわせられる快感には乏しいか。
- 90分でかっちりまとまった警察ものの映画を思わせる。
- よい意味で"Kill Time"するにはいいと思います。
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