SSブログ

『ファーストフード・ネイション』 [movie]

1525853_large.jpg

前日にならないとやらない、あるいは追い詰められないとやらないタイプだ。当然、夏休みの宿題はぎりぎりになるまでやらないし、仕事は提出日当日にならないとエンジンがかからない。


内容(「キネマ旬報社」データベースより)

ジャーナリストのエリック・シュローサーのノンフィクション書籍を原作に、リチャード・リンクレイター監督が映画化、2006年カンヌ国際映画祭で賛否両論を巻き起こした話題作。“食の安全”をテーマに、アメリカのファーストフード業界の内幕を暴く。


 なので、映画鑑賞もできるだけ前売券を買ったり、ネット予約しておき、行かないと損になるという状況にする。でもよくよく考えたら、娯楽である映画鑑賞に自分をそこまで追い詰めなくてもいいじゃないかと、当たり前のように思ったりもする。

本作も首都圏ではユーロスペース一館きりの上映、なおかつレイトショーで21時からの上映ということで、自分を追い詰めるために前売券を事前に購入しておいた。いや、ユーロスペース自体は好きな映画館だし、自宅から驚くほど遠いというわけではない。

しかし! あそこってラ〇ホテル街のど真ん中でしょ。時間も時間だし。おそらく最終日に行くんだろうなあ、と思っていたところ、そろそろ終映か、とユーロスペースのサイトを確認すると、なんと「好評につき」3月から18時40分の回が設定されているではあーりませんか。これなら会社定時に上がればいけるやん。

【あらすじ】
危ない!怖い!おいしい!笑顔のファーストフードのホントの話
・利潤の追求に専心するハンバーガー・チェーン“ミッキーズ”の本社幹部。
・劣悪な労働条件の下、下請けの精肉工場で酷使されるメキシコからの不法移民。
・店舗で、時給を稼ぐために勤務時間をやり過ごす、学生アルバイトたち。
交わることのなかった三者三様の日常が、“牛肉パテへの大腸菌混入”という
事実発覚によって交わり、やがて“食の安全性”、“格差社会”、“環境破壊”…
アメリカだけの問題に留まらない、現代社会の病巣が炙りだされていく。

舐めてかかると痛い目にあう映画です。公式サイトの一見ポップな雰囲気に軽めの映画と思っていくとバリバリの社会派映画じゃないですか。上記あらすじの問題のほか、アメリカ地方都市の閉塞感や人種問題なども描かれており、題材は暗く重い。

特にラストに示される当方の知らない世界の映像には驚愕。このようなテーマを映像にできるアメリカの胆力に脱帽しました。


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 1

かものはし

こんにちは。日に度々失礼します。
実は教えていただくまで今作のことは知りませんでした・・・。
「ファーストフード」と言えば、
でふと、『スーパー・サイズ・ミー』のことを思い出しました。
あらすじを拝見していると、観るべき映画の一つですね。
それから、何故か『チョコレートの真実』のことも思い出しました。
ありがとうございます。早速チェックしてみます。
こちらこそ、宜しくお願いします。
by かものはし (2008-04-08 14:26) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。