『それでも恋するバルセロナ』 [dvd]
原題:
Vicky Cristina Barcelona
監督・脚本:
ウッディ・アレン
製作:
レッティ・アロンソン、ギャレス・ワイリー、スティーブン・テネンバウム
出演:
スカーレット・ヨハンソン、ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、レベッカ・ホール、パトリシア・クラークソン
製作国:
2008年アメリカ・スペイン合作映画
上映時間:
1時間36分
配給:
アスミック・エース
【内容】
ペネロペ・クルス×スカーレット・ヨハンソンの2大女優共演で贈るラブ・バカンスムービー! ひと夏を過ごすためバルセロナにやってきたヴィッキーとクリスティーナが、セクシーな画家フアン・アントニオに一目惚れ。そこに画家の元妻まで現れ、3人の女と1人の男の関係は予想だにしない展開へ…
■■■
こりゃ困った。
大絶賛する気満々で鑑賞したものの、終わったらポカーンとしてしまった。いや、当方がそのおもしろさを理解できなかったに違いない。
いわゆるラブコメディにカテゴライズされるんだろうが、笑えるシーンは当方にはまったくなかった。ウディ・アレンの映画が好きじゃないというわけではない。『 マッチポイント 』も『 タロットカード殺人事件 』もかなり愉しめたのだから。本編も同監督のシニカルな視線は共通しているし、そのあたりは同じ味わいだとも思えたのだし。
まず、ストーリーがよくあるハナシであることや、結局どこが山場だったのか掴みきれなかったこと、あるいは女性向けに味付けられていて、当方にはその滋味がわからなかったからなのか。今後その敗因はしっかりと分析しておこう。ただ、一ついえるのは、登場人物の誰一人として感情移入できなかったのははきつかった。
レベッカ・ホールが好演しながらも地味であったこと、ハビエル・バルデムがあれだけもてるのが不思議であることなど。パトリシア・クラークソンも、この状況でそんなことするなよ、と突っこみたくなってしまったのだった。
とはいえ、画面の中でスカーレット・ヨハンソンとペネロペ・クルスが動いているのを観るだけでうれしくなってしまうのだから、当方にとっては決してレンタル料金返せ映画ではない。だから、男性だったら女性と一緒に鑑賞してその反応を確認してもらいたい映画だと思ったのだった。