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『カールじいさんの空飛ぶ家』 [movie]

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原題:Up
監督:ピート・ドクター
共同監督:ボブ・ピーターソン
製作:ジョナス・リベラ
製作総指揮:ジョン・ラセター、アンドリュー・スタントン
原案:ピート・ドクター、ボブ・ピーターソン、トム・マッカーシー
脚本:ボブ・ピーターソン、ピート・ドクター
美術:リッキー・ニエルバ
音楽:マイケル・ジアッキノ
製作国:2009年アメリカ映画
上映時間:1時間43分
配給:ディズニー

■■■
3Dでも上映されている本作だが、当方はどうも食指ガ動かず通常上映を選ぶ。とはいっても字幕版は、これまた上映時間の都合が合わず日本語吹替版の鑑賞となった。どうも映画館で吹替え版は違和感があるのだ。念のため申し上げておくと、鑑賞後は声優さんと登場人物の嵌まり具合に納得できたのだった。


ストーリー
亡き妻エリーとの思い出が詰まった家にひとり静かに暮らしている78歳のカールじいさん。だが、周囲の再開発でその生活が失われそうになったある日、エリーの夢だった南米奥地の秘境を目指すため、人生最後の大冒険に出ることを決意。家に大量の風船をつけて大空へと飛び立つ。


鑑賞後に思ったのはかなり大人向けに振られた内容だな、ということ。上映開始直後の数分のシークエンスで、カールじいさんがどのような人生を送ってきたのかがダイジェストで語られる。このシーンだけである程度の年齢を重ねた人ならじわっときてしまうだろう。

その後、空飛ぶ家で亡くなった妻を連れていくと約束した地に向かう。実際にはタイトルにある空飛ぶ家に乗っている時間は少なくて、その後は家を連れて歩く旅となるのだが。

おそらく、このあたりに深い意味が隠されているんだろう。家=母の象徴で、ゴムホースでつながれているカールじいさんと少年は臍の緒で繋がれた母と子の暗喩であるとか。いや、思いつきで書いたんだけどいい線いってるかも。実際、物語の基調は老人と少年の再生を描くものだからだ。

そんな本作から当方が感じ取ったのは「失うことを恐れてはいけない。過去も重要だが、未来はそれ以上に大切なのだ」というメッセージだ。終盤、カールじいさんは少年を助けるために「失うこと」を選択をする。そして対立相手は過去に拘泥し続けた結果、相応の運命を迎えることになるのだ。

冒頭に「大人向け」と申し上げたのは、このほろ苦いメッセージを子どもが認識し得るかどうかということと、まあ、全体的にかわいらしさという側面は少ないから。人生のやるせなさを味わってきた中年男性にお奨めしておこう。


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