『こま撮りえいが こまねこのクリスマス ~迷子になったプレゼント~』 [dvd]
アニメーター:峰岸裕和、大向とき子
プロデューサー:松本紀子
製作国:2009年日本映画
上映時間:20分
配給:ドワーフ
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本作の前作である『
こま撮りえいが こまねこ
』を渋谷のシネマライズで鑑賞したのは2006年12月17日。もう3年前にもなるのか。昨日のことのようだよ。
当日は作品内容ゆえかお母さんと女の子のペアが多く、当方のような中年男性は少数派だったのを覚えている。しかも、あそこは場内のビールが缶のまま渡されるのでプシュッ音が少し恥ずかしかった。
5話のオムニバス構成になっていて、特に最終話には当方ボロ泣き。登校拒否をしたことがある人はぜひ観て欲しい。そのときの自分の気持ちとかお母さんの心配具合とかがよみがえってくるから。
さて、本作も渋谷のライズエックスで昨日まで上映されていたようだが、まさか当方は渋谷まで赴くわけにも行かず2日発売の本作をAmazonで購入、視聴したのだった。
【作品内容(ストーリー)】
山の上のおうちにおじいと暮らすこまちゃんは、ものづくりが大好きなこねこの女の子。
クリスマスにパパとママに会えるのを楽しみにしていたこまちゃんのもとに、2人からちょっと早いプレゼントが届きます。
かわいいお人形に大喜びのこまちゃんでしたが、そこには「クリスマスには帰れない」と書かれた手紙も同封されていました。
すっかり元気をなくしたこまちゃんに、友達の発明少年ラジボーがある提案を持ちかけて…。
上映時間20分のDVDに3,000円も拠出するのだから当方も酔狂ではあるが、3,000円出しても惜しくない内容だったと言っておこう。
本シリーズは、もちろん主人公のこまちゃんのかわいらしさに魅力があるのだが、それ以上にキャラクタたちがみせる表情の豊かさに見所がある。人形にこれだけの感情表現をさせるスタッフの努力を賞賛したい。
ところで、この作品もそうだが、本シリーズは全編にわたって少しもの悲しい雰囲気があるように思える。こまちゃんはおじいさんと二人暮らしのようだが、お父さんとお母さんはどうしているんだろう、とかね。でも、最終的には希望とか未来とかを感じさせるストーリーになっているところがいい。
もうひとつすばらしいのは音楽。本作のクライマックスは雪原が舞台だが、その背景音楽が静謐な雰囲気と相俟って感動を倍増させる。シリーズを通じてのアーティストだが、そのすばらしさに前作のオリジナル・サウンドトラックも購入済みだ。
うーん、やはり劇場で鑑賞したかった。もちろん、DVDも買っただろうけど。不惑の中年男性が観てもたのしめる作品。老若男女ひっくるめ、最大限にお薦めしておこう。
こま撮りえいが こまねこのクリスマス ~迷子になったプレゼント~ [DVD]
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- メディア: DVD
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