松居幸奈:『神様のシナリオ』(講談社) [book]
珍しく人から借りた本を読了。マンガ以外で人から本を借りるのって数十年ぶりだと思う。借りたものって返さないといけないから面倒なんだけどね。早く読まねば、というプレッシャーもあるし。
内容(「BOOK」データベースより)
高校時代から人の面倒を見ることが好きだった“委員長”こと松田咲子がテレビ局に就職し、手のひらの幸せに気づきながら成長していく姿をとおして、生きる歓び、働くことの意味を問う。テレビ局のディレクターとして活躍する著者が、自らの体験をもとに描いた、元気をくれる物語。
大人向けの小説だと思って読み進める途中で、少し調べると児童向けだと判明。なるほど。あまりにも爽やかすぎる青春小説だと思っていたがそういうことなのね。少しきれい事過ぎるんじゃないか、という印象を持ったのは事実だ。
それでも、前向き・ポジティブに生きよう、という著者のスタンスには素直に感動。特に終盤の打ちのめされた主人公が再生していくシークエンスは感動的。
その他にも、当方のような中年男性が読むとジーンと来てしまうシーンが満載。少し現状にネガティブになっている人やお疲れ気味の人にお奨めか。
著者は実際に関西のテレビ局のディレクターで、本書で描かれていることの8割方は実際にあったこととのことだ。世の中にはこんな人もいるんだなあ。
タグ:【読書】国内文学
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