『デス・レース』

●上映時間：105分・PG-12
●配給：2008米／東宝東和
●スタッフ＆キャスト：
[監督][原案][製作][脚本]ポール・W・S・アンダーソン
[製作総指揮]ロジャー・コーマンほか
[出演]ジェイソン・ステイサム，ジョアン・アレン，イアン・マクシェーン，タイリース・ギブソン，ナタリー・マルティネス

洋邦問わず映画のネタ切れの時期だ。 ここ数年のリメイクものには取り立てて収穫はないと思っている。かといってオリジナルでも、ほんとうに新しいものかと問われればそんなこともないかな、と思えてしまう。もうすぐ2008年は終わりだけど、ここ数年でもっとも洋画の不作の年だったかも。偉そうなことはいえないんだが。

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民間企業が刑務所を運営している近未来。凶悪な犯罪者を収容するターミナル・アイランドでは、“デス・レース”と呼ばれる残酷なカーレースが行われ全世界に中継されていた。元レーサーのエイムズは親子三人で慎ましい生活を送っていたが、ある夜何者かに襲われ、妻殺しの濡れ衣を着せられた上、ターミナル・アイランドに収容される。彼は刑務所を牛耳る冷酷な所長ヘネシーから、“デス・レース”への出場を持ちかけられた…

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さて本作はロジャー・コーマン制作の『 デスレース2000 』（1975年）のリメイクもの。元になった作品は未鑑賞。比較はできないですね。ちなみにオリジナルには無名時代のシルベスター・スタローンが出演しているようだ。

主演は当方がファンであるところのジェイソン・ステイサム。ここ数年でいっそう薄くなってきたと思えるがかっこよさは相変わらず。ジョアン・アレンは、冷酷な官吏役をやらせるにはぴったり。

ストーリー？　いいんです、そんなもの。刑務所内でのチキチキマシーン猛レースをポップコーンでも頬張りながらてきとーに楽しんでそれでおしまいの映画。けなしてるんじゃないよ、世間では一定以上、この手の映画を必要としている人がいるんだし、それは当方も同じだ。おすすめはしないが、空虚のエンタテインメントとしての映画を楽しみたい方はどうぞ。

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