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『イーグル・アイ』 [movie]

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●上映時間:118分
●配給:2008米/角川映画=角川エンタテインメント
●スタッフ&キャスト:
[監督]D・J・カルーソー
[製作総指揮]スティーブン・スピルバーグ
[製作]エド・マクドネルほか
[出演]シャイア・ラブーフ,ミシェル・モナハン,ビリー・ボブ・ソーントン,ロザリオ・ドーソン

■■■
先日、ある小売業の方とお話をする機会があった。どのような小売業でも悩みの種は万引きだ。その防止のための談義をしていたとき防犯カメラの話になった。

その方曰く、設置はしているのだが如何せんモニターの前で一日見張っているわけにもいかない。盗られたあとに見返したって意味がない、とのこと。設置しても示威目的以外の活用が難しいという意味のことを言っていた。

何が言いたいのかというと、監視というのはすごくコストがかかるんだなあということ。たとえば『 善き人のためのソナタ 』で主人公は二交代制で対象を監視していた。『 ボーン・アルティメイタム 』でもジェイソン・ボーンを追跡するために防犯カメラをコントロールし追いつめていったのは相当な大人数だったし。

こういうコスト度外視の監視ができるのは今のところ警察・諜報・軍事の世界だけかもしれない。本作はweb上では監視社会という言葉とワンセットで紹介されていることが多く、そんなことを考えながら鑑賞に出かけたのであった。

※一部ネタバレあり注意。白文字反転しております。

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 [ストーリー]
コピーショップ店員のジェリーに、謎の女から電話がかかってくる。同じ頃、弁護士事務所で働くレイチェルにも同じ女から電話が。やがて、面識のないジェリーとレイチェルは引き合わされ、逃亡を余儀なくされることに。

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ということで、冒頭に申し述べたように予告編から推測していた通りのアイデアを核とした作品だった。あれだけのことができるのはエイリアンかアレだけだと思っていたらそうだったわけだ。作り手もそこのところはよくわかっていたらしく、比較的あっさりと敵の正体は主人公たちに明かされる。そのあたりの意外性はないかもしれない。

その謎の核心となるアイデア自体はありふれたものと言ってしまってもいいだろう。細部もツッコミどころも多い。いくら双子の兄弟だからって生体認証はマッチしないだろうとか、だったらアリアは兄貴を殺さないほうがいいんじゃないの、とか。そのわりには高空を飛ぶ飛行機で酸欠にならにように薬を用意するところはやけにディティールが細かかったな(笑)。とはいえ巻込まれ型サスペンスとして冒頭から緊張感を持続させるテクニックはなかなかのものと思う。

その理由の一つは俳優陣の好演だ。シャイア・ラブーフやミシェル・モナハンはもちろん、ビリー・ボブ・ソーントンが渋く役柄を演じていたのには好感が持てる。瑕疵は多いのかもしれないけれど細かいところを気にしなければ充分に楽しめる娯楽作品だと思ったぞ。


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