『僕らのミライへ逆回転』 [movie]
●上映時間:101分
●配給:2008米/東北新社
●スタッフ&キャスト:
[監督][製作][脚本]ミシェル・ゴンドリ
[撮影]エレン・クラス
[出演]ジャック・ブラック,モス・デフ,ダニー・グローバー,ミア・ファロー
VHSのビデオデッキを使わなくなって久しい。もともとテレビは見ないし、もしどうしても見たいという番組があればHDDレコーダで録画する。当初はなんて便利だと思っていたHDDレコーダだけどそれも最近は使っていない。DVDは液晶TVに接続しているMac miniをプレイヤー代わりで観る。今後、VHSのビデオデッキを使うことはないかもしれない。
それにしてもひどい邦題だと思う。原題の「Be Kind Rewind」は、レンタルビデオにおける「巻き戻してご返却下さい」の意味。邦題は、はじめは『僕らのミイラへ逆回転』と読んでいたよ...orz ジャック・ブラックが主演でこのタイトルだからバリバリのコメディ作品と思っていた。実際にスッラプスティック・コメディのノリが続き、冒頭のシークエンスが何を意味するか置き去りのままストーリーは進む。
未だにVHSのビデオしか置いていないレンタルビデオ屋で起こったトラブルに、チープな機材や小道具で"リメイク"した映画を貸し出す二人。意外にもそんな作品が人々の好評を博しビデオ屋には長蛇の列ができる。ところが...
映画の中で映画が語られるメタ・映画。何回か言及しているように、メタ・映画は映画へのオマージュである場合が多い。本作もその例に漏れず、ある時点からストーリーはちょっと意外な方向に進んでいく。ネタバレになっちゃうんでこれ以上言わないけど、どんな方向か気になる方は鑑賞してご確認ください。
ミシェル・ゴンドリ作品はこれが初めてかと思っていたら『恋愛睡眠のすすめ』を鑑賞していた。そこはかとないユルさとか、すっとぼけた感じは同じ味わいだと思った。ジャック・ブラックは『スクール・オブ・ロック』と同様、食い詰めたダメ男を演じさせるとピカイチ。どちらかというとそれほど好きな俳優ではないのだが出演しているとついつい鑑賞してしまうところがすごい。
ミア・ファーローを久々にスクリーンで観てびっくり。もう還暦を越してるんですね。そして"リメイク"元のある作品に出演していた女優もカメオ的に出演。こういうところが、アメリカ映画の洒落がわかるところだと思う。
コメディと思って鑑賞すると、観終わったあとに少しほのぼのできる作品。当方くらいの年代でリメイクされる作品を観たことがある人ならなおさら楽しめるぞ。
ミシェル・ゴンドリー好きなので、絶対見ようと思っていたのですが、近場ではやっていなかったのでまだ見ておりません。
ただ、個人的にミシェル・ゴンドリーは映像やあの独特な手作り感など、彼の作り出す世界観はすごいと思うのですが、ストーリー等となると「むむむ」と若干唸ってしまいたくなるで、予告で見た雰囲気では、DVDでもいいかなと思っていました(笑)
でも、絶対我慢できずに劇場へ行きそうです。
by Robita (2008-10-11 22:02)
『恋愛睡眠~』はガエル・ガルシア・ベルナル
『僕らのミライ~』はジャック・ブラック目当てで鑑賞したので
監督さんは特に意識していませんでした。
確かに、両作ともストーリー展開でぐいぐい引っ張るタイプの映画ではなかったです(笑)
当方の中では、何となく良かった感のある作品として位置づけています。
nice!&CMTありがとうございます!
by 地蔵 (2008-10-12 09:45)