月村了衛:『ガンルージュ』(文藝春秋) [book]
「あたしたち、最強の相棒。」
韓国最凶の特殊部隊が日本に潜入。
迎え撃つは、元公安のシングルマザー&女性体育教師!?
読むマンガである。だから、「機龍警察」シリーズを期待する人には不満があるかもしれないが、当方は愉しめた。元公安の主婦とロックミュージシャンあがりの中学の女性体育教師のバディもの。この設定からしてリアリティを期待してはいけないのだ。
だいたいが、〇〇〇〇〇の〇を〇〇〇で〇〇〇すなんてありえないから大笑いしてしまう(ネタバレにつき伏字対応)。この著者にこういったコメディ成分があるとは意外な驚きである。重苦しい小説だけでは胃もたれしてしまう。3時間程度で読める上に愉しませてくれる作品だ。
◎関連エントリ
月村了衛:『機龍警察』(早川書房)
月村了衛:『機龍警察 自爆条項』(早川書房)