2016年02月の読書メーター [a day in the life]
2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3421ページ
ナイス数:0ナイス
諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉
読了日:2月29日 著者:為末大
あなたたちはあちら、わたしはこちら
読了日:2月29日 著者:大野左紀子
仏教思想のゼロポイント: 「悟り」とは何か
読了日:2月28日 著者:魚川祐司
「意地悪」化する日本
読了日:2月27日 著者:内田樹,福島みずほ
小説家という職業 (集英社新書)
読了日:2月25日 著者:森博嗣
展覧会をつくる―一枚の絵がここにくるまで
読了日:2月24日 著者:足澤るり子
冬の光
読了日:2月18日 著者:篠田節子
為末大の未来対談―僕たちの可能性ととりあえずの限界の話をしよう
読了日:2月16日 著者:為末大
すごい差別化戦略 競合他社を圧倒する「違い」のつくり方
読了日:2月16日 著者:大﨑孝徳
罪人よやすらかに眠れ
読了日:2月15日 著者:石持浅海
デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (中) (ハヤカワ文庫SF)
読了日:2月14日 著者:フランクハーバート
デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (上) (ハヤカワ文庫SF)
読了日:2月13日 著者:フランクハーバート
寝台急行「昭和」行
読了日:2月7日 著者:関川夏央
読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3421ページ
ナイス数:0ナイス
諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉
読了日:2月29日 著者:為末大
あなたたちはあちら、わたしはこちら
読了日:2月29日 著者:大野左紀子
仏教思想のゼロポイント: 「悟り」とは何か
読了日:2月28日 著者:魚川祐司
「意地悪」化する日本
読了日:2月27日 著者:内田樹,福島みずほ
小説家という職業 (集英社新書)
読了日:2月25日 著者:森博嗣
展覧会をつくる―一枚の絵がここにくるまで
読了日:2月24日 著者:足澤るり子
冬の光
読了日:2月18日 著者:篠田節子
為末大の未来対談―僕たちの可能性ととりあえずの限界の話をしよう
読了日:2月16日 著者:為末大
すごい差別化戦略 競合他社を圧倒する「違い」のつくり方
読了日:2月16日 著者:大﨑孝徳
罪人よやすらかに眠れ
読了日:2月15日 著者:石持浅海
デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (中) (ハヤカワ文庫SF)
読了日:2月14日 著者:フランクハーバート
デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (上) (ハヤカワ文庫SF)
読了日:2月13日 著者:フランクハーバート
寝台急行「昭和」行
読了日:2月7日 著者:関川夏央
読書メーター
魚川祐司 :『仏教思想のゼロポイント: 「悟り」とは何か』(新潮社) [book]
本書はとある人物が推薦していたので手に取る。地蔵というハンドルネームだからでも、坊主頭にしているからでもない。念のため。
内容紹介
日本仏教はなぜ「悟れない」のか――? ブッダの直弟子たちは次々と「悟り」に到達したのに、どうして現代日本の仏教徒は真剣に修行しても「悟れない」のか。そもそも、ブッダの言う「解脱・涅槃」とは何か。なぜブッダは「悟った」後もこの世で生き続けたのか。仏教の始点にして最大の難問である「悟り」の謎を解明し、日本人の仏教観を書き換える決定的論考。
内容は至ってシンプルで、タイトルにあるように「悟りとは何か」を論証する書籍である。そして、これが滅法おもしろいのだ。そのおもしろさが奈辺にあるのか、自分なりに記述してみることにしよう。
まず第一に、立てられた問いが、”仏教の本質である「解脱・涅槃」とは何であるのか”とシンプルであること。そしてそのシンプルな問いに、論理的に筋道を立てて、平明な文章で説明をされているところがいい。よくできた謎解きミステリを読むようなスリリングさがあるのだ。
次に、仏教に関するトリヴィアルな情報が得られるところ。一例として、仏教用語における「苦」は英訳では"unsatisfactioness"いう単語が使われており、我々が一般的に感じる「苦しみ」とは少し異なることだということ。具体的には「終わりのない不満足」であり、それはまた「輪廻転生」という考え方に密接なかかわりがあること。なるほど、と蒙を啓かれる思いがする。
最後に、「余談」として最終章で語られる仏教の歴史が興味深い。ゴータマ・シッダルタが開教した仏教が、様々な人たちに解釈され2500年を経て、何故なおも我々の世界に影響を与え続けているのかが記述されている。なんだか、オープンソースのOSであるLinuxが、様々な派生ディストリビューションを産み出しながら人々に利用されているさまと相似している(そうなのか?w)。
と、いろいろ書き散らかしたが、本書の魅力を伝えきれていないもどかしさがある。あまりの素晴らしさに図書館で借りて読んだにもかかわらず電子書籍で買いなおしてしまったくらいだ。知的興奮を味わえる良書としておすすめしたい。
タグ:【読書】国内専門