内田樹、福島みずほ:『「意地悪」化する日本』(岩波書店) [book]
お二人の経歴を見ると、内田樹は知っていたが、福島みずほも東大出身なのね。しかも元弁護士。
内容紹介
思想家と政治家が真剣に語り合ったとき、現代日本を読み解くキーワード、「意地悪」が浮上した。今、戦後レジームのど真ん中に鎮座する権力者が架空のルサンチマンをまき散らし、それに人びとが共振して社会全体の「意地悪」化が進んでいる。こんな日本のままでいいのか? 政治、経済から学問、家族のあり方までを縦横に論じ、私たちの進むべき道を考える。
なかなかきつい内容である。何がきついかというと、悪口を主とした対談だから。いや、これは批判である、という言い方ができるかもしれないが、そこは受け取る個人差もあって、当方は悪口としか思えなかった。
内田氏の主張は、これまでの著作や対談と首尾一貫していていいのだが、ここ最近の政治面への発言はいささか食傷気味。もちろん、危機感を持っての発言なんだろう。でも、当方が氏に期待するものとは違うということですね。この手の対談は、今後は敬遠することにしよう。
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