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『世界侵略:ロサンゼルス決戦』 [movie]

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キャスト:アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス、ラモン・ロドリゲス、ブリジット・モイナハン、Ne-Yo、マイケル・ペーニャ
監督:ジョナサン・リーベスマン
原題:Battle: Los Angeles
製作国:2011年アメリカ映画
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間:116分


ストーリー
1942年、米ロサンゼルス上空に未確認飛行物体(UFO)の編隊が出現し、空軍が対空砲火を行うも撃墜は失敗。それ以降、世界各国で不気味な円盤の目撃情報が相次ぐ。そして2011年、ついに宇宙からの地球侵略が開始される。人類最後の砦(とりで)となったロサンゼルスを舞台に、エイリアンの侵略に立ち向かう米海兵隊員たちの戦いを描くSFアクション。主演にアーロン・エッカート。「テキサス・チェーンソー ビギニング」のジョナサン・リーベスマンがメガホンをとる。

2011年夏の地球侵略SF映画三作(『スカイライン-征服-』,『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』)の掉尾を飾るのが本作。結論から申し上げると、当方は『スカイライン~』がいちばん愉しめたかな。

正確に言えば本作は、異星人による地球侵略をテーマにした映画というよりは、むしろ戦争映画というべき作品だ。なにしろプロットが「敵制圧地域にいる民間人救出」であり、「敵中突破」であり、ネタバレになるから言わないけど終盤では昔懐かしきアリステア・マクリーン風の冒険行となるのだ。

うがった観方をすれば、21世紀最初の十年紀が終わった現在で戦争映画を作ろうとすると各界からの反発が大きいから、敵を異星人にせざるを得ないということがあるんだろう。正直なところ米国海兵隊のプロパガンダ映画として観られなくもないのだし。

「戦争映画」というジャンルとしてみれば、ミリオタな方が喜ぶようなディテールは感じられるが、レイティングの絡みなのか、肉片が飛び散るような過激な描写はなかった。もちろん、当方はそういう描写が苦手なので良かったのだが。

キャスト面では、アーロン・エッカートが過去にトラウマを持つ軍曹として好演していたが、基本的には軍人役は似合わないと思う。マッチョはマッチョなんだけど、マッチョな役柄が似合わない稀有な俳優。

一方で、ミシェル・ロドリゲスは当方認定「世界でいちばん女性兵士役が似合う女優」を不動のものにしてしまった。彼女がいるだけで戦場が引き締まるんだよね。そしてブリジット・モイナハンを久々に銀幕で観られたのがうれしかった。

それにしても『 第9地区 』からこっち、いろいろなエイリアンが地球に来ているが、その宇宙船や兵器のいずれもが似たようなデザインなのが気になる。なんだかね、ハリウッドのイマジネーションが尽きかけているんじゃないかと心配だ。その点では日本のアニメーションのほうが勝っているように思う。

えっと、軽くまとめると、地球侵略SF映画だと思って観るとスカされてしまうところはあるが、きまじめに作りこまれており大きくは破綻していないから、観て損はなかったというところかな。


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