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『スカイライン-征服-』 [movie]

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監督: コリン・ストラウス、グレッグ・ストラウス
キャスト: エリック・バルフォー、スコッティ・トンプソン、ブリタニー・ダニエル、デビッド・ザヤス、ドナルド・フェイソン
原題: Skyline
製作国: 2010年アメリカ映画
配給: 松竹
上映時間: 94分

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前回エントリしたダイナミックフィギュア』でもそうだったのだが、異星生命体の侵略をテーマとするSFにも諸問題がある。まず、そもそも異星生命体が存在したとして、わざわざ地球くんだりまで侵略しにくるのかということ。そのあたりは下記のコピペがとてもわかりやすい。

◆宇宙人と戦争になることってあるかな? : 2chコピペ保存道場
 http://2chcopipe.com/archives/51720574.html

百歩譲って、数千光年の航行をしてまで人類を侵略するとしよう。数千光年の恒星間航行ができる異星人が、人類のテクノロジに戦略・戦術的に負けるはずがない。星を航ってきた種族が人類に仕掛けるのは殲滅戦でしかありえないはずだ。なのにね、ここ数十年のSF小説や映画では、必ず人類が勝利してきている。これってありえるのだろうか?


あらすじ
ロサンゼルスに住む親友の元を訪ねていたジャロッドとエレインは、早朝、最上階の部屋のブラインドから差しこむ青白い光と不気味な音で目を覚ました。そして、その光を見に来た友人のひとりが光の中に姿を消してしまう。さらに窓の外ではたくさんの巨大な飛行物体が空を埋め尽くし、人間たちを次々と掬いあげていた。そんな信じられない光景を目の当たりにして、彼らは唖然と立ち尽くすしかなかった…。

と、本作以降も『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』や『世界侵略:ロサンゼルス決戦』やらの侵略モノが控えている。いずれも、異星生命体による地球侵略の持つ意味が、いかに説明されているかが注目のしどころ。

まあ、本作に関して言えばそんな興味は端から期待もせず、そもそもネット上での評判はあまり芳しくないので、まったく期待せずに鑑賞に赴く。が、驚いたことに当方好みのB級作品に仕上がっていたじゃありませんか。

『スターウォーズ:エピソード1』や『マトリックス・レヴォリューション』あたりから、SF映画における過剰なCG使用による視野狭窄とバッファ・オーヴァ・フローに悩まされ続けていた。本作のいいところは、登場人物を一般人とすることによって、そんな視野狭窄を鑑賞者に無理強いさせないというところか。単に予算が少なかったからじゃ…ゲフンゲフン。

内容としては、新しいところはまったくないと断言しよう。本作でパクら…ゲホゲホ、リスペクトされている映画は、当方が気付いただけで『 宇宙戦争 』、『 マトリックス三部作 』、『 インデペンデンス・デイ』があったりする。細かく言えば「エイリアン四部作」や一連のゾンビモノの影響もありそうで、オリジナルな部分は感じられない。

それでもね、それらの要素を欲ばらずに94分間に凝縮させた手際はよかったように思う。無駄に語ることをせず、展開のスピード勝負。映画には、見世物としての装置という役割を担っている部分があるのだから、本作はその意味では及第点であるように思えた。まあ、真面目に観に行くとスカされちゃうと思いますが。

ちなみに、敵方の戦闘兵器(陸戦生物?)の一つにアッガイに似たものがあったが、あれも日本のアニメーションに対するリスペクトだったんだろーか?


タグ:【洋画】SF
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