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『英国王のスピーチ』 [movie]

原題: The King's Speech
キャスト: コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター、ガイ・ピアース、デレク・ジャコビ、マイケル・ガンボン、ティモシー・スポール、ジェニファー・イーリー
監督・脚本: トム・フーパー
製作国: 2010年イギリス・オーストラリア合作映画
配給: ギャガ
上映時間: 118分

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先般にご紹介した『 鷲は舞い降りた 』のジャック・ヒギンズが、ハリー・パタースン名義で『 ウィンザー公掠奪 』という作品を書いている。当方は未読なのだが、恋を成就させるために王位を退いた前英国王を誘拐するというストーリーだけは知っていた。そう、本作に登場するエドワード8世がその人なのだね。


ストーリー
現イギリス女王エリザベス2世の父ジョージ6世の伝記をコリン・ファース主演で映画化した歴史ドラマ。吃音障害を抱えた内気なジョージ6世(コリン・ファース)が、言語療法士の助けを借りて障害を克服し、第二次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づける見事なスピーチを披露して人心を得るまでを描く。共演にジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター。監督は「くたばれ!ユナイテッド」のトム・フーパー。第83回米アカデミー賞で作品、監督、主演男優、脚本賞を受賞。

『ブラック・スワン』に続いて鑑賞したのは、アカデミー賞の主要部門を受賞した本作。あまり鑑賞意欲をそそられるテーマの映画ではないのだが、なにしろね、1,000円で鑑賞できるしスケジュールもほどよく合ってしまったものだから、オンライン予約したわけだ。

うん、よい映画だった。実は感動してしまったよ。鑑賞し終わってから感じたのは、ベタというかストレートな語り口を持った映画だな、というもの。男たちの再生と友情の物語という語りつくされたプロットを、英国風の皮肉なユーモアを交えながらとにもかくにも正攻法で描き出しているからだ。

コリン・ファースの抑えた演技や、ライオネル・ローグを演ずるジェフリー・ラッシュの飄々とした味わい、そしてヘレナ・ボナム=カータのすっとぼけた王妃ぶりなど、いずれもがテーマにプラスに影響していると思った。そしてラストでは、スピーチに向かう三人の姿に素直に「がんばれ!」と声をかけたくなるような清清しさがある。

奇をてらったところのない演出で、どうってことはない内容といえばそのとおりなのだが、それらが堅実に積み上げられたときに不思議な感動が湧き起こってくるのだから映画は本当に不思議な媒体だ。


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