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SONY:電子書籍リーダー"Reader"(PRS-350)がやってきた(インプレ編) [gadget]

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昨日の18~21時に指定していた本機の到着は、結局22時ころになってしまった。この時期は宅配業者が繁忙であるのはわかっているので気にはしない。ただ、いつも就寝時間が早いので、弄くる時間が少なくなってしまったのは残念。では、ごくごく簡単にインプレッションなど書き連ねていくことにしよう。

◆質感・デザインについて
アルミ製の前面・後面パネルは適度に持ち重りしつつ高級感がある。一方でサイド部分がプラスチックであるのが勿体ないが、当方はそれほど気にならない。全体のシンプルなデザインは当方にとっては好印象。

◆操作性等について
起動させるとやたら時間がかかる。ただ、実際の使用時にはシャットダウンさせるのではなく、10分後にスタンバイモードに移行させて省電力化させる運用のようだ。そのままだと2日後にはシャットダウンされるらしい。このあたりが自分で細かく設定できないのはマイナスポイントか。

操作時の挙動はキビキビしているとは言い難い。というか、モッサリ感はある。でも、E Ink電子ペーパや省電力重視のCPUを使っているのだろうから、これはしょうがないのだろう。もちろん、我慢できないというものではない。

もっとも気になるのは、画面が遷移するときに一瞬白黒になること。これはE Ink電子ペーパの特徴なのかね。読書時にページをめくるときにもそうなる。慣れればいいのかもしれないけど。

◆ソフトウェアについて
ご存知の通り、本機はWindowsマシンのみの対応。当方はMacもUbuntu Linuxも使用しているが、なんだかんだいってもWindowsマシンがメインなので問題なし。でもね、Macのみのユーザーもいるだろうから、そこに門戸を閉ざしているのは勿体ないと思う。

さて、開梱時には専用ソフトウェアのCD-ROMがなかったことからおわかりのように、SONYの"Reader Store"から「eBook Transfer for Reader」なるソフトをダウンロードしなくてはならない。

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インタフェースはシンプルなのだが、なんかね、とりあえず作った感は否めないと思うぞ。ちなみに、ダウンロードしたxmdfファイルをReaderに転送するには下掲の通り。

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◆使用可能ファイルについて
当方が気になっていたのは、SONYの"Reader Store"以外からダウンロードしたxmdfファイルが使用できるのか、ということ。

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まずは未読で安価な山田正紀の『 日曜日には鼠(ラット)を殺せ 』を電子文庫パブリから購入。これならReaderで読めなくてもパソコンやPDAで読めるので安心。早速、Readerに転送すると特に問題なく読めた。

ちなみに以前、文藝春秋社からフリーでダウンロードした『 生命保険のカラクリ 』のpdfを本機に転送させたのだが、それも読めた。ただし、文字の大きさを拡大・縮小できないので少し読みにくいかも。

◆Reader Storeについて
この手の機器の普及の成否については、当然のことながら利用できるコンテンツの質・多寡に依るところが大きい。本機発売と同時に開設された"Reader Store"のローンチ・タイトルの目玉は、おそらく『 これからの「正義」の話をしよう 』と期間限定特価の『 スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン 』あたりだろう。

ただね、それ以外は正直パッとしない。今後、どれくらいの話題作・ベストセラーを電子書籍化できるかによって本機を含む電子書籍事業の将来は変わっていくだろう。

あ、もう一つ、そういった話題作のみならず、ロングテール的な埋もれた名作や絶版タイトルを発掘することも必要だと思う。そのあたりのマーチャンダイジングは電子書籍事業全般で不得手なようだから、ぜひ検討をお願いしたい。絶版名作海外ミステリや海外SFなら当方は買うぞ。


タグ:PRS-350

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