岡康道,小田嶋隆,清野由美:『ガラパゴスでいいじゃない』(講談社) [book]
このblogでは、個人輸入したAndroidケータイをご紹介している一方で、伝統的(?)なストレート端末の購入をご報告したりしている。実はHTCのlegendはほとんど使用することなくほっぽりっぱなしという状態。一方、auの端末は当然の如く毎日持ち歩いており、サイズや電池の保ち・ユーザインタフェースからすると、結局ガラケーがいちばん使いやすかったりする。だから、当方も「ガラパゴスでいいじゃない」と思っているのだ。
内容説明
『日経ビジネスオンライン』の大人気連載が再び書籍化!
オカ、オダジマの小石川高校コンビが語り尽くす、
カシコイおじさんのカッコつけない本音の人生論。
オバマのような完璧な人生に憧れますか? 頭頂部がザビエル化していることに気づいたらどうしますか? 他の誰かに嫉妬は覚えますか? 努力で幸せになれますか? 自己啓発本では教えてもらえない、カシコイ大人の「人生の折り合いのつけかた」満載の一冊、再び! 日経ビジネスオンラインにて連載の「人生の諸問題・シーズン2」に加え、特別編として内田樹さん×小田嶋隆、高木豊さん×岡康道の対談も併せて収録。
『 人生2割がちょうどいい 』のコンビが再登場という一冊。二人の掛け合いの愉しさによる対談集としては充分に水準を超えているが、前作の充実度合いに比すと本書は少々物足りないというのが正直なところ。
その物足りなさがどこに起因するのかをどう表現して良いのかわからない。たぶん、前作では、二人の歩んでこられた人生を対談という形式で読むことにより、野次馬根性が充足させられたということがあるだろう。具体的にいうと、小田嶋氏のアル中からの復活エピソードなんてのは何度読んでも凄いと思う。
本書でもザビエル化した頭頂部をいかに復活させたか、とか、岡氏の主催するアメフトチームの初試合のエピソードなど興味深い話題はある。でもね、単純なインパクトという点では前作には及ばなかった。タイトルにある「ガラパゴスでいいじゃない」というテーマもわりと浅掘りで、両氏の毒舌をもう少し愉しみたいところではあった。