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『バベットの晩餐会』 [movie]

原題: Babette's Feast
製作: ユスツ・ベツァー、ボー・クリステンセン
監督・脚本: ガブリエル・アクセル
原作: カレン・ブリクセン
撮影: ヘニング・クリスチャンセン
音楽: ペア・ヌアゴー
製作国: 1987年デンマーク映画
上映時間: 102分


ストーリー
20世紀のデンマークを代表する女流作家カレン・ブリクセンの同名小説を映画化した心温まる群像劇。19世紀後半、デンマーク辺境の小さな漁村に質素な生活を送る初老を迎えたプロテスタントの姉妹がいた。そこにパリ・コミューンで家族を失ったフランス人女性バベットがやってくる。その後彼女は家政婦として長年姉妹に仕えるが、宝くじで大金を手にいれると、村人のために晩餐会を開きたいと申し出る。 87年度のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞した。


映画館での映画鑑賞の最大の特徴は途中退席が難しいことだと思う。いったん、上映が開始されれば、「こんなくだらねえの観てられっか」と映画館をあとにするのは相当に勇気がいるような気がする。当方はもちろんしたことがない。ケチだから、ってのもあるが。

なぜ、そんな話をするのかというと、いわゆる単館系ヒューマンドラマにありがちな、導入部分ののんびりさとか展開ののろさとかは自宅でのDVD鑑賞に適さないのではと思うから。面倒だから後回しにすると返却期日がきてしまったりする。映画館のシートに座っちまえば、多少の展開のかったるさも我慢せざるをえない。ようするに、否応なく鑑賞せざるを得なくなるということだ。

さて、本作はTOHOシネマズの新たな取組みの一つである「午前十時の映画祭」の対象作品。タイトルはやたらと有名なような気がするが、たまたまDVDが廃盤になっていたり、1,000円で鑑賞できたりしたので出かけたのだった。

何度か書いているように、ここ数年の映画の大出力振りには辟易することがある。かといって、四半世紀近く前の映画のゆったりさ加減が心地よいというほどには、大人の鑑賞者になっていないようだ。DVDで借りていたら、間違いなく返却期日前に鑑賞し終わらなかったと思う。

やはり、映画にもその時代の空気とシンクロして初めてその真価がわかるということがあると思う。だから、本エントリは本作を鑑賞しに行ったという記録とするだけにとどめたいと思う。


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