2010年6月の読書メーター [a day in the life]
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1375ページ
現代霊性論
読了日:06月13日 著者:内田 樹,釈 徹宗
2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)
読了日:06月13日 著者:佐々木 俊尚
発達障害に気づかない大人たち (祥伝社新書 190)
読了日:06月13日 著者:星野仁彦
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
読了日:06月08日 著者:梓崎 優
経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目
読了日:06月03日 著者:新 将命
読書メーター
HTC Legendがやってきた[インプレ篇] [gadget]
HTC Legendがやってきてから一週間が経った。なので、購入を予定されている方の参考のために少しばかりインプレでも申し述べておこう。あ、その前に簡単にスペック一覧などを。
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【造作・質感】
とにかく、これが理由で購入したということで、実際に手にとってどうだったかと言うと「すごくいい」である。筐体自体はどちらかといえば小さい方だと思うが、持ったときのミッチリ感と言おうか、持ち重りがすばらしい。アルミ筐体はいずれ傷が付いてしまいそうなので早めにケースを買わなければと思っているのだが、海外機だけにその選択肢に乏しいのが悩ましい。
【操作性】
正直に言おう。使いにくい。各アイコンやurlにタッチする際は、液晶画面の小ささもあってかまちがったところにポインティングしてしまう。これから慣れるかどうかが少し不安。スピード自体はその他のスマートフォンを使用したことがないため、こんなもんかな、というところ。
【光学ポインタ】
薄さとのトレードオフとして、ポインティングデバイスはトラックボールから光学ポインタへ。これまた、当方にとっては使いにくい。menuボタンを押そうとするときに重なると不意に動作してしまう。オフスイッチがあるのかもしれないが未だに見つけられない…orz
【液晶】
上記のように「小さい」ということはあるが、発色のきれいな液晶だと思う。人に見せると驚かれる。
【文字入力】
当然のことながらshimejiを導入。フリック入力は初体験。やはり慣れるまで時間がかかりそう。直接は関係ないけど、フォントの字体は読みやすくていいと思う。
【使用ソフト関連】
●Gmail・・・普通に使えます。というか、当方はヘヴィーに使用していないのであまり細かくはわからない。
●カレンダー・・・これはおもしろい。端末でもPCでも入力したら勝手に同期してくれる。これぞ初心者クラウド・コンピューティングの神髄。
●カメラ・・・本格的にお出かけしていないのでなんだが、撮った写真をすぐさまpicasaにアップロードできるのはいいかも。
●RSSリーダー・・・それらしいのをDLしたけど、Googleリーダーと同期がうまくいかず、結局ブラウザのリーダーを使用
●その他・・・footprintというソフトがおもしろい。GPSで写真と地図を紐付けてくれる。旅行の際には役立つかも。
で、いいところばかりを書いてきたが、実は本機の最大の弱点はバッテリの保ち。 ほぼ一日でその容量を使い切ってしまう。海外機だけに交換用バッテリも容易には入手できまい。旅行に持って行くにはMicro USBケーブルとACアダプタが必須だな、こりゃ。
軽くまとめてみると、シンプル且つ高級感のあるデザインや質感が気に入って、実用面のマイナスポイントに目を瞑れる人にお奨め。我慢しなければならない点もあるが、それはそれでいいや、と思えるかわいいやつです。
『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』 [dvd]
装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ (1) [DVD]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- メディア: DVD
本作はあの「装甲騎兵ボトムズ」の前日譚というべきもの。正編がTV放映されたのは1983年のことだから、すでに四半世紀以上が経っている。にもかかわらず、21世紀の今も続編が制作されるのだから、いかに優れた作品だったかわかろうというものだ。
当時は途切れ途切れに視聴していたが、アニメにしてはそのあまり明るいとはいえない世界観に独特のものがあったことを覚えている。もちろん、1982年に封切りされている『ブレードランナー』やそれ以前の『2001年宇宙の旅』や『地獄の黙示録』など名だたる映画の本歌取りであることはわかってはいたが。
何よりいちばん変わっていたのが、主人公の搭乗する人型ロボット兵器が、基本的に乗り捨ての大量生産品であること。その他、火薬の爆発力でパンチし、その薬莢が排莢されるなどのやけにリアルな機構を持っていたりすることなどだ。ちょっとマニアックな中学生が大喜びするような設定だったのだ。
本作をレンタルしたのは、そんな郷愁もあるにはあったが、実はふだんからチラ見している日経ビジネス・オンラインの記事に、監督の高橋良輔氏のインタビューが長期にわたって連載されており、なかなかに興味深い内容だった。これは視聴せねばなるまいと思ったのが理由だ。
内容紹介
時に百年戦争末期、キリコ・キュービィーは飛び交う銃弾の下にいた。
一方ペールゼンは、レッドショルダーにまつわるスキャンダルで失脚。軍首脳はペールゼンを葬ろうとするが、情報省次官ウォッカムによって法廷から救い出される。
ペールゼンの残した秘密文書に着目したウォッカムは、『異能生存体』の有用性を実験し、戦後における地位の足掛かりにしようと目論んでいた。
かくしてウォッカムの監視下となったキリコは、秘密文書にピックアップされていた4人、バーコフ、ゴダン、ザキ、コチャックとともに、次々と過酷な戦場を転戦させられるていくのであった…。
いわゆるロボット・メカ・アクションではない、と言い切っておこう。基本的には軍と情報省、そしてレッドショルダーという異形の部隊を造りあげたペールゼンという軍略家の三者の化かし合いが基軸。したがって、主人公(?)のキリコの活躍場面は意外に少ないと思う。
なぜ、上記のようなストーリーになったのか。それは、そもそも監督の高橋良輔氏のロボット物の第一作が『太陽の牙 ダグラム』(当方は未見)で、ヴェトナム戦争をモチーフに描かれたと言うんだから、一般的なロボットアニメとは一線を画している。そして、同氏がプロット重視の物語作りをしているということがあるかもしれない。
オリジナルの物語を作るということは、自分でシナリオを書くわけじゃないんですね。一番の肝は物語の元になるプロット(注:物語の大筋や世界観を説明したもの)を作ることなんですよね。A4の紙1枚に出力したものでもいいわけです。プロットさえあれば、それを元にして自分の思い描いている世界をシナリオに定着させることができるんですから。
今日から始める「敗者復活」~“アンチ天才”のボトムズ流仕事術・2/9:「他人の凄さがわかる自分」で敗者復活!
前述したようにミリタリー感に溢れ、リアリティにこだわったロボットアニメという側面はあるが、プロットを大切にするその作風が現代にまでその作品を生きながらえさせた理由かと思う。何度も言うけど、単なるロボットアニメを期待するとちょっとちがうので、そのあたりにだけはご注意を。
佐々木俊尚:『2011年新聞・テレビ消滅』(文藝春秋) [book]
取り立てて読書を疎かにしていたわけではない。ただ、HTC Legendがきてからというもの、昼休みが読書時間からRSSのチェック時間にかわってしまったということがある。Google先生の陰謀の一つだよな。でも、RSSリーダーで読むブログの内容が凡百の書籍よりおもしろい場合もある。これもまた時代だな。
内容(「BOOK」データベースより)
部数減と広告収入の激減が、新聞とテレビを襲う。ネット時代がもたらす構造的変化についていけないマスメディアの経営陣。加えて情報通信法施行と地デジ化がとどめを刺す。
実は同版元の『 グーグル秘録 』を読み進めているのだが、本書とまったく同じ主張なのには驚く以前に戦慄させられる。平たく言えば、おたおたしていると旧メディアはネット勢力に駆逐されちゃうよ、ということ。当方は、それほどドラスティックに変革が進むとは思っていないが、実はそっちのほうが怖いと思ったりもする。ようするに茹でガエルってやつ。知らないあいだにいつの間にか退路を断たれている、というような。
たとえば、いまさらあまり意識されていないかもしれないが、銀塩写真(フィルムカメラ)がここまでなくなっちまうとは10年前には誰が予測し得たろうか。かくいう当方は1998年くらいからデジタルカメラを使用していたが、カメラ好きの友人は「まだまだ銀塩でしょう」と言っていた。それが、カメラ映像機器工業会は「2008年4月に発表の2月分統計から、フィルムカメラの数値を空欄とした」。フィルムカメラの市場は、いつのまにかなくなっていたわけだ。これぞ茹でガエルと言わずしてなんと言おう。
とはいえ、細かいところは知らないけれど、カメラ業界には光学技術などが遺産としてあったから、旧来のカメラメーカーは多くが生き残ってきたのだろう。もちろん、コニカミノルタのように、自社の創業時の商材を諦めてまで新事業に舵を切り直した企業もあり、それはものすごい英断だと思う。そしてソニーやパナソニック、そしてカシオなどの家電・デジタルメーカーがデジタルカメラ市場に参入したという余波もある。
あれ、本書の内容とはまったく関係のない話になった。で、本書を読んで思ったのは、上記のように、テレビも新聞もいつのまにかなくなっているんじゃないか、ということ。いつのまにか誰からも必要とされず、なくなりはしないが、果てしなく規模が縮小していってしまう、そんな状態。
本書では繰り返しGoogleの及川卓也氏のいう「コンテンツ、コンテナ、コンベア」という三つのレイヤーがいかにシフトしていくかについて述べられている。新聞やテレビといったマスメディアの消滅は、そのレイヤーのシフトが原因であり、消費不況や少子化、あるいはコンテンツ自体の劣化が原因ではない、という主張は目新しい。
最終的に行き着くのは、メディアを取り扱う企業や業態の新陳代謝であり、それが資本主義や国家の活力を生み出していくという結論。もちろん肯ける部分は大きいのだが、いち生活者としては、失業者が溢れかえるような社会も困ってしまう。若い世代にはいいのかもしれないけど。そんな将来に暗澹とした思いを抱いてしまう中年世代も読んでいた方がいい一冊だと思う。
『デュプリシティ』 [dvd]
原題:
Duplicity
監督・脚本:
トニー・ギルロイ
製作:
ジェニファー・フォックス、ケリー・オレント、ローラ・ビックフォード
製作総指揮:
ライアン・カバノー
撮影:
ロバート・エルスウィット
美術:
ケビン・トンプソン
編集:
ジョン・ギルロイ
音楽:
ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
クライブ・オーウェン、ジュリア・ロバーツ、トム・ウィルキンソン、ポール・ジアマッティ、デニス・オヘア、トーマス・マッカーシー、キャスリーン・チャルファント、ウェイン・デュバル、カーン・ベイケル、デビッド・シュンブリス、オレグ・ステファン、キャリー・プレストン
製作国:
2009年アメリカ映画
上映時間:
125分
■■■
けほこほ。風邪を引いちまったよ。そういえば、去年も今頃、風邪を引いてたな。この極寒の地で冬に風邪を引かずに夏風邪。昼と夜の気温差もあるんだろうが。寒いときに引くよりはましなのかもしれない。
本作は2009年の5月に封切られていたみたいだけど、特に話題にもならずにひっそりと上映が終わっていたような印象だ。"duplicity"なんていうと格好のいい響きだけど「二枚舌」という意味なんだね。元スパイが産業スパイとなってたたかう、というストーリーには最適のタイトルかも。
解説
「クローサー」以来の共演となるジュリア・ロバーツとクライヴ・オーウェンが因縁の元エージェントに扮したクライム・エンタテインメント。業界トップをめぐって激しく競合する2つのライバル会社からそれぞれ産業スパイとして雇われた元CIAと元MI6の2人が、思惑を秘めながら巧みに繰り広げる諜報合戦をユーモラスかつスリリングに描く。
ジュリア・ロバーツとクライヴ・オーウェンのダブル主演なのだから、相当な重厚感を持った作品かと思いきや、予想は非常によい意味で裏切られる。一言で言えば、軽妙洒脱、だ。
両者の因縁を描いた冒頭から一転して、オープニングはライバル会社のCEO同士がどつき合うという珍妙な場面から始まるのだから、本作の方向性はそこで観客に知らされるわけだ。
ニューヨークでの二人の再会から物語は企業同士の情報戦となるのだが、敵かと思えば味方、敵の敵は味方、というスパイ戦のセオリーが描かれる。実は、そこには大きな仕掛が一つあって、それが本作の意外なところ。ネタバレはしません。
全体的な雰囲気が「 ボーン三部作 」と似ていると思っていたら、監督のトニー・ギルロイは同シリーズの脚本に参加しているんですね。情報戦のリアリティは文句なしにおもしろい。
もう一つおもしろかったのは、ライバル会社の新製品の正体。詳細はここで申し述べるつもりはないが、それがわかった後に、クライヴ・オーウェンが窓ガラスに映る自分の姿のある部分を気にするあたりには大笑いした。
大絶賛といきたいところだが、唯一、終盤でどんでん返しの仕掛けがわかりやすいところや、この手のコン・ゲームに必要なカタルシスがないところが難点か。もちろん、水準を大きく越えているので必見ではある。地味目のタイトルなだけに見過ごされている方は早めにレンタルすべし、と言いたい。
『FRINGE / フリンジ 〈ファースト・シーズン〉』 [dvd]
FRINGE / フリンジ 〈ファースト・シーズン〉コレクターズ・ボックス1 [DVD]
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FRINGE / フリンジ 〈ファースト・シーズン〉コレクターズ・ボックス2 [DVD]
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ようやくファーストシーズンを視聴し終えた。結論を申し述べると、期待していたおもしろさには欠けるところがあったが、全体としての水準は低くない。セカンドシーズンもきっと視聴しちゃうんだろうな、というところだ。以下、所感を記述しておこう。
■謎の大風呂敷を広げすぎ
当初は「パターン」という謎の現象の数々を解明していく物語が、終盤では謎の組織の活動を追求する物語に変貌し、最終エピソードではSF的な世界観の導入が予感される。変貌するのはいいのだが、序盤に置かれた伏線はわりとほっぽりぱなしと思える部分がある。この後きちんと回収されるのだろうか。
■参集した人物たちの過去の繋がりがありすぎ
あの人もこの人も、実は以前、こんなことに関連していました的な、ある種ご都合主義的なところが物語全体の緊迫感を削いでしまっているように思う。また、主人公の組織内の旧敵の裏切りの内容についてはファーストシーズンでは追求されないなど、なんだか詰めが甘い。
■科学的リアリティについて
博士が天才なのはわかるとしても、たとえば解毒剤を作るなんて言うのはあんなに簡単にできないように思う。本来は、そんな科学的リアリティの積み重ねが物語に奥行きを与えると思うので惜しいところ。
■各エピソードのオリジナリティについて
どこかで観た・読んだネタの変奏曲が多いように思える。人間発火のエピソードでは、スティーヴン・キングの『ファイア・スターター』への言及があったりする。本歌取りはいいのだけれど、上述のようにリアリティの積み重ねが不足しているので元ネタのおもしろさを生かし切れていない。
順不同に書き連ねてしまったが、文句ばっかりだ。うーん、それくらい本シリーズには期待しているということにしてほしい。結局、セカンドシーズンは間違いなくレンタルするだろう。主演のアナ・トーブは、華はないのかもしれないけど、安定感のある演技をが好もしいし。アイソレーション・タンクに籠りたがってばかりだけどねw。
HTC Legendがやってきた[通信編] [gadget]
HTC Legendが手元に届いたのはいいが、このままでは通信できない。ネットワークにつながっていなければタダの液晶画面に過ぎない。もちろん予め手は打っておいたのだ。
***注意***
今回、当方が試した方法は、販売元の確認機種に含まれていないことから動作するとは限りません。また、後述のように今回は動作しましたが、本体のファームウェアのヴァージョン、およびOSのヴァージョン次第では必ずしも同様の結果になるとは限りません。従いまして、この件に関してトラブルが発生しても当方は一切、責任を担保いたしません。平たく言えば、同じことするなら自己責任でね、ってことです。
***注意以上***
さて、通信用に当方が購入したのは 日本通信の"bモバイルSIM U300 1ヶ月使い放題パッケージ BM-U300-1MS" だ。おっと、「そもそもそれってなに?」という人のために簡単に説明すると、「SIMフリー端末を含むNTTドコモFOMA(R)ネットワーク使用端末で使えるSIMカード」と、Amazonの説明を孫引きしてみる(<横着者)。
■薄い紙パッケージ。この中にSIMカードが同封されている | ■中身はNTTドコモのFOMAカードそのもの |
今回、購入したのは12、6、1ヶ月という使用期間のあるプリペイドSIMカードのうち、1ヶ月:2,980円のもの。だって、12ヶ月:29,800円のものを購入して動作しなかったら悲しいもんね。
このSIMカードを購入した理由は、何はともあれ「安い」から。あまり厳密に計算はしていないが、ドコモやソフトバンクでスマートフォンをデータ通信放題的な契約をすると、どんなに安くても6,000円前後/月のコストが発生する。ところが、このbモバイルSIMカードだと、一ヶ月プリペイドで2,980円、12ヶ月だと2,483円というコストで済むということになるのだ。
あと、多くの場合、各携帯電話キャリアとも2年くらいの縛りがあるので中途解約するときには違約金が発生するが、購入したプリペイドSIMカードならばそういうリスクはない。よーするに、この端末に飽きても再度プリペイドSIMカードを購入しなければいいだけのハナシで済むのだ。
一方で、もちろんデメリットはある。まず、通話ができない(笑)。まあ、ケータイはふつうに所有しているのでそのあたりは問題なし。そして、通信速度が300kbpsに制限されること。ドコモの専用回線ならもっとスピードがあるということなんだろうが、どのくらいの速度だかはよく調べていない。少なくとも、当方の用途では問題な速度いといえる。
さて、取り出したSIMカードをLegendにぶっ刺してみることにしよう。
■背面下方の黒いプラスティック部分を外す。外すのはそれほど難しくはない | ■外すと、SIMカードとMicroSDカードをプロテクトする開閉式のプラスティックガードが現れる |
■ガードを開いて、所定位置にSIMカードを挿入。ご覧のように、SIMカードの端子部分を裏にして入れる | ■カチッという感触がするまで押し込む。ちなみに向かって右横にはMicroSDカードを挿入する部分がある |
ここまで作業の後、本体のネットワーク設定。本来であればスクリーンショットがあれば親切なんだろうけど、まだAndroidのSDKの使い方がよくわからないので言葉の説明でご勘弁を。
- 携帯電話・PHSから「bモバイル開通手続きダイヤル」に電話する。固定電話からできるかどうかは(´・ω・`)知らんがな。そして、自動音声ガイダンスに従いbモバイルのパッケージに印字されている番号(この商品の場合、11桁の電話番号)を入力。
- 端末のAll programs → Settings → Mobile network → Access Point Names でパッケージに書いてある情報(アクセスポイント名、ユーザー名、パスワード)を入力。
- 試しに、Home画面のインターネット・アイコンをクリックすると、接続が確認できた。
HTC Legendがやってきた [gadget]
キタ━(゚∀゚)━!!!!!
いや、笑っちまうくらい速い仕事だ。てっきり米国から来るかと思ったら、香港に倉庫があるんだね。17日の19:34に出荷されたら、翌日18日の09:04に東京に到着。同日に通関検査を受け出荷。地蔵地方の郵便局には19日の10:34着という早技。当方が受け取ったのは同日14:27だから、体感的にはAmazonに発注するのと変わらない。
よくわからないのが、消費税をどこにも支払っていないみたいであること。米国にも日本国にも、だ。結局、この手の機器を輸入するとTax Freeっになってしまうってことなんだろうかね。あんまり騒ぎ立てて徴収に来られても困るんだけどさ。
そんなこんなで、まずはいつものように開梱の儀。
手に取ると、想像していたより小さな筐体に少し驚く。そして、金属製ゆえの高級感ががすばらしい。いまの季節はいいけれど、地蔵地方の冬では冷たくなって触る気がしなくなるかもしれないけれど(大袈裟)。
さて、SIMカードはないし当方の仮住まいには無線LAN環境もないので日本語化もすぐにはままならない。もちろん、状況打破の手配はしてあるのだが、思ったより速い1shopmobile.comの仕事に一日だけ予定がずれてしまった。
今後の展開に乞うご期待(続く)。
『ザ・ウォーカー』 [movie]
原題:
The Book of Eli
監督:
アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ
製作:
ジョエル・シルバー、デンゼル・ワシントン、ブロデリック・ジョンソン、アンドリュー・A・コソーブ、デビッド・バルデス
製作総指揮:
スティーブ・リチャーズ、スーザン・ダウニー、エリック・オルセン
脚本:
ゲイリー・ウィッター
出演:
デンゼル・ワシントン、ゲイリー・オールドマン、ミラ・クニス、レイ・スティーブンソン、ジェニファー・ビールス、エバン・ジョーンズ、ジョー・ピング、フランシス・デ・ラ・トゥーア、マイケル・ガンボン、トム・ウェイツ、マルコム・マクダウェル
製作国:
2010年アメリカ映画
上映時間:
118分
配給:
角川映画、松竹
ストーリー
あらゆる文明が崩壊した近未来の地球。男(デンゼル・ワシントン)は、世界でたった1冊残る本を運び、30年間、ただひたすら西へ向かって旅をしていた。そんな彼の前に、その1冊の本を探し続ける独裁者・カーネギー(ゲイリー・オールドマン)が現れる…
文明崩壊後の世界を一人の男が歩き続ける。そんなヴィジョンは、これまでもSF小説や映画では幾たびも示されてきている。ちょっと思いついただけでも、『 復活の日 』だとか『 マッドマックス / サンダードーム 』なんかがあたるか。他にもまだたくさんあるのだろうが。
だから、そんな世界の設定は、鑑賞者は入り込みやすいといえるだろうが、一方でありきたりなものといえなくもない。本作も残念ながらその軛を逃れ得ていない。実際、『 北斗の拳 』を読んでいた世代には陳腐ともいえる世界観ではある。
そして、ストーリーにある"一冊の本" の正体についても、少し勘のよい人や原題をみれば、「ああ、あの本か」と事前に察しがつくに違いない。そういうこともあるからか、単なるアクション映画だと思って鑑賞するとちょっと違う。カテゴライズするのが難しい映画だ。
で、世界観が陳腐でネタもすぐに割れてしまうとなると「どうしようもない映画」ということになるんだろうし、とりあえず、この映画を人に奨めるという行為もはばかられるのが正直なところ。
それでも、当方が意外に本作を好きなのは、至って真面目に作られているように感じたから。少なくとも主役のデンゼル・ワシントンやゲイリー・オールドマンたち役者陣は直球勝負の真面目演技をしている。最近になって注目のミラ・クニスもかわいいし。ジェシカ・ビールと勘違いしていたが、実はジェニファー・ビールスが出演していて、46歳と思えない美貌に驚愕。
なぜ、30年も歩き続けてきた"ウォーカー"が、ここにきて自分の信念を曲げたのかとか、微妙に説明不足の部分はあるし、やっぱり脚本自体がこなれていないとは思うが、当方には意外に好もしく思える映画だった。
●本作で主人公がジョニー・キャッシュの詞について言及しています
HTC Legendがやってくる[3] [gadget]
この商品を発注したのは6月13日の21時ころのこと。どんなレスポンスがあるのだろうと、翌朝にwktkしながらGmailを開いたんだが関連するメールはなし。
「まあ、時差もあるしなあ」とわけのわからないことをレス遅延の理由として自分を納得させる。が、結局は14日に応答なし。まさかクレジットカードの番号を間違えたのでは、と思っていたら、翌15日に1ShopMobile.comの担当者から日本語でメールが届く。
こんにちは!1Shopmobileの●●と申します。
いつもお世話になっております。
ご注文を頂、誠に有難うございました。
と、英語名前の担当者なのに流暢な日本語だ。日系人、もしかしたら日本人なのかもしれないけど。読み進めていくと
申し訳ございませんが、ご注文したHTC Legendはあいにく売り切れました。
( ̄□ ̄;)!!ガーン ! そりゃないだろう! で、さらに読み進めると
再入荷は明日(水曜日)の午後の予定です。
ですから、木曜日に商品を発送を致します。
とのことで一安心。
と、このエントリを書いている最中にGmailに「注文が発送されました」とのメール! イヤッッホォォォオオォオウ! 荷物のステータスについては、またリアルタイムにご報告したい(続く)。
HTC Legendがやってくる[2] [gadget]
さて、発作的に注文してしまったHTC Legendの話の続きだ。
主として海外製の携帯端末を販売している米国のネット通販業者1shopmobile.comで発注したことは前回にも申し述べた。発注画面は下掲のように一般的なそれ。
少し一般的でないのは、米国のネット通販なのに日本語がそこかしこに記述されていること。これはわかりやすい。日本からの需要がそれなりにあるからだろうか。
さて、いざ購入しようと"BUY NOW"をクリックするとさらに以下のような画面になる。
ふつうなら、ここで「レジに進む」とかそんな文句が目にはいるはずだ。特にそういうものはなく、右下に"Google Checkout"の文字があるばかり。後で知ったが、どうやら日本のクレジットカードでは買物できないらしい。ウラはとってないが。
とにかく、すでに購入モードに入っていたのでGoogle Checkoutの登録に走る(走ってないけど)。
ちなみに、Google Checkoutとは「Googleによるオンラインでの決済代行サービスである。2006年6 月29日(アメリカ時間)にスタートした。利用するにはGoogleアカウントの取得が必要となる」とのこと。
当方はGoogleアカウントは持っていたのですぐに登録。ちなみに、配送先その他、日本語では1shopmobile.comには認識されなかった。なので住所は英語で登録することが必要だ。当方はここで足踏みしてしまった。
上記のような過程を経てなんとか注文できた。その後の動きなどは次回に。
HTC Legendがやってくる[1] [gadget]
配偶者よ、スマソ。
のっけからあやまってしまった。そう、ここ数ヶ月おさまっていたかのようにみえた物欲が久々にその凶暴な鎌首をもたげてしまったのだよ。いや、当方自身も、このまま物欲がなくなってしまうんじゃないかとさびしい反面、心の平穏を感じていたのは事実だ。翌月の支払に怯えることなく過ごすのがこれほど安寧なものだとは。ほんと、翌月繰り越しがある生活って健康的だ。
ところが、だ。ガジェットを狩るものに、そんな平穏な日々が長く続かないのはご理解いただけるだろう。わかるでしょ? わかってください! だよね?
***
状況として、巷ではiPhon4が予約受付でキャリアのサーバをダウンさせてしまう人気振りだ。初代が発売された頃には、「まだ買ってないの?」と方々から訊かれたが、当方自身はあまり興味がなくスルーしていた。どうせ、当方が持たなくたって、他の誰かが持つんだし。そう、あれだけ売れているモノを当方が持つわけにはいかない。お得意の「誰もが持っているモノいや病」だ。
そんな当方は、Google先生謹製のOS「Andoroid」搭載のケータイの入手を企図していた。しかしながら、その意外にかかるランニングコストに購入を見合わせていたのである。わが家計は、一過性の出費は凌げるが、一定額以上の固定費を賄えるほど良好な財務体質ではないのだ。
そんなある日、例によってwebをほっつき歩いていると、海外ケータイの紹介記事に行き当たった。もしかしたら、SIMフリーの海外ケータイなら、ランニングコストを削減することが可能ではないかと思いついたのだ。そして、あっという間に購入候補に挙がったのが冒頭写真のケータイである。
スペックその他、詳しくはこのあたりをご覧いただくとして、OSのヴァージョンが2.1で液晶画面もそこそこ大きく、なによりアルミユニボディという金属製の筐体が魅力に思えたからだ。
いろいろ調べていると(調べるなよ! ■━⊂( ・∀・) 彡 ガッ☆`Д´)ノ )その筋では有名な1shopmobile.comで購入が可能そうだとわかった。所在地は米国。そう、いわゆる個人輸入ということになる。実は、個人輸入は初めてではないのだが、せっかくblogを書いているからには、その手順を覚え書きを含めたレポートとして記述していこうと思い立った。
おっと、「FRINGE」の続きを視ないといけないので、ここは"続く"としておこう。
梓崎優:『叫びと祈り』(東京創元社) [book]
内容(「BOOK」データベースより)
砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇…ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。選考委員を驚嘆させた第五回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」を巻頭に据え、美しいラストまで一瀉千里に突き進む驚異の連作推理誕生。大型新人の鮮烈なデビュー作。
読み進めて感じたのは、ミニシアターで鑑賞する映画のごとき味わいを持った作品だというもの。特にロシアを舞台にした「凍れるルーシー」は、なぜだか『
サクリファイス
』や『 こうのとり、たちずさんで 』を思い出させる。いや、まったく関連はないんだけど。ストーリーでぐいぐいと引っ張るわけではなく、雰囲気で酔わせるという、あの感覚だ。派手さもないし。
本書は連作短編集という構成。舞台は各話ごとにアフリカを思わせる砂漠やスペイン、ロシアや南米アマゾン川領域など。実際に著者が旅をしたり取材したのか、あるいはまったくの想像の産物なのかは判然としないが、それを斟酌することに意味はない。いずれも「ここではないどこか」という異界を象るために必要な舞台だったのだろう。それゆえか、当方にはミステリと言うよりも、幻想小説のように捉えられた。
とはいえ、ミステリ的な味付けも相応に濃い。文化人類学ミステリと言っていいかもしれない。当方は、各位が絶賛されている第一話の「砂漠を走る船の道」よりも、第四話の「叫び」が、終盤のネガとポジが反転するような驚きを得られ好もしく思った。ただ、感覚にも因るだろうが、最終話がとってつけたようなものになってしまっていると感じたのが惜しい。ケレン味はないが、じっくりと読める"小説"として、気になる向きにはお奨めしておこう。
『アイアンマン2』 [movie]
上映時間:124分
配給:パラマウント
スタッフ&キャスト
[監督][製作総指揮]:ジョン・ファヴロー
[製作総指揮]アラン・ファイン/スタン・リー/デヴィッド・メイゼル/デニス・L・スチュワート/ルイス・デスポジート/スーザン・ダウニー
[製作]ケヴィン・フェイグ
[脚本]ジャスティン・セロー
[撮影]マシュー・リバティーク
[美術]J.マイケル・リーヴァ
[音楽]ジョン・デブニー
[出演]ロバート・ダウニー・ジュニア,ミッキー・ローク,スカーレット・ヨハンソン,ドン・チードル,グウィネス・パルトロウ,サム・ロックウェル,サミュエル・L・ジャクソン
第一作が2008年の秋口に公開だから、2年を経ずして続編が作られた。前作がよほどの興行成績だったのか、それとも、この業界、あまりのネタ切れなのかは定かではない。で、本作は結果的には残念なデキだったと言っておこう。
第一作の当方の感想を読むと、「意外と丁寧」などと不遜な言葉を吐いている。どのあたりがどうだったかはまったく覚えてはいないが、本作は「意外と丁寧じゃない」とはいえると思う。
普段ならこのあたりで出来合のあらすじを書き写しているところだが、ストーリーをうまく紹介している文章が見あたらない。観賞後も、その内容をうまくまとめにくい。言い換えれば、それくらいストーリーが散漫というかつかみどころがないのだ。
ミッキー・ローク演ずるところの"ウィプラッシュ"やジャスティン・ハマーとの闘いが基軸なんだろうが、合間に挟み込まれるスタークの謎の血液検査や、スカーレット・ヨハンソン演じる謎の女性など、内容が盛りだくさんすぎて収拾がつかなくなっている印象。
さらには謎の組織"S.H.I.E.L.D" の長官、ニック・フューリーなんてのも前作に引き続き登場だから、マーベルコミックの世界観を詳しく知らない人は間違いなく置いてけぼりになるのではと心配になる。かくいう当方も詳しいわけではないのだが。
最近のアクション映画にありがちな、戦闘シーンのスピードが速すぎて鑑賞者には把握できない現象もあり物足りない。うーん、あまりいいところはないなあ。唯一、スカ・ヨハのアクション・シーンはキマってました。
◎関連エントリ
小岩井農場に行ってきた [travel]
当地では、いちばんいい季節。そんな季節のときに配偶者がやってきたので、これは接待せねばなるまいと小岩井農場に行くことにした。
新将命:『経営の教科書』(ダイヤモンド社) [book]
内容紹介
“伝説の外資トップ”と呼ばれた著者が、20年以上に及ぶ経営職経験で得た知見を初めて体系化した「社長の仕事」実論。
会社ごとに商品・商慣習の違いはあれど、社長の仕事の80%は業種業界問わずみな同じ。すなわち「経営の原理原則」を身につけることである。“伝説の外資トップ”と呼ばれた著者が20年以上に及ぶ経営職経験で得た知見を初めて体系化。会社を伸ばす社長・つぶす社長を決定づける「社長の仕事」実論を余すところなく説く。
タイトルからして『経営の教科書』とあるのだから、主たる購入ターゲットは経営者もしくはこれから経営者になろう・なりたいという人向けであることに間違いない。では、当方のような不良会社員が読むことに意義はないのか、というと、そんなことはないといえる。
たとえば、取引先の与信管理をする際に、定性的な審査ををする際の基準として、本書に記述されている基礎がなっていないような企業(の経営者)とは早めにおつきあいをやめたほうがいい、という判断材料になるかもしれない。
あるいは、自分の勤務する企業において、経営者が会社の舵取りをする役割であるとし、社員(当方のような不良社員を含め)は会社を推進させる役割ということだとするならば、本書に書かれているような基礎を失しているような場合には、早めに見切りをつけるとか。
もっと細かいところでは、たとえば自部門の戦略を策定するようなときに、本書のような基礎的な知識を念頭に置き作業を進めるということはできるだろう。あ、そういう実利的な本じゃなかったか。正しい読み方ではないなあ。
とにかく、本書を読んで、理想を記述しただけの道徳論的な書物、と一蹴される向きもあるだろう。けれど、そういった道徳なしに突っ走って来た結果が、現代日本の閉塞感とか喪失感を産んでしまっているのだとしたら、今一度、基本に立ち戻る必要があるに違いない。そんなことを考えさせる一冊だ。
◎本書の印象的な文章
では、利益とは何か。企業にとって、利益とは目的という一面もあるが、何よりも大事なのは、利益は「結果」であり「手段」と考えるべきである。私はよく、利益をガソリンにたとえる。(中略)
ガソリンがなくなれば、会社はエンストを起こして立ち往生してしまう。それでは困るのでガソリンという名の利益は欠かせないが、車を運転する本来の目的はガソリンを燃やすことではない。目的地に到達することである。
(100~101ページ)
※目的地とは何か、については本書をお読みください。ところで、3行目の「ガソリンという名の利益は欠かせない」は、「利益という名のガソリン」のほうが適当なのでは、と思ったりした。
◎関連エントリ
・坂本光司:『日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版)
吉永裕ノ介:『ブレイク ブレイド[1]~[7]』(ソフトバンク クリエイティブ) [book]
当方はリアルタイムに視聴していたガンダム世代なので、人間型ロボット兵器が闘うアニメやコミックはそれなりに好んでいる。とはいえ、兵器としてのロボット(パワードスーツ含む)に対しては、その存在理由に疑義を持たざるをえない。くわしくは下記をご参照。
参考サイトにある物理的な問題はもちろんのこと、兵器としての実用的側面では「前方投影面積」の大きさが問題だと思う。仄聞ではあるが、欧米諸国では都市で銃声が聞こえると一般市民でさえ、さっと地面に身を伏せるという。それくらい立っている人間の身体は標的になりやすいということなんだろう。況やロボットおや。兵器としてのロボットは明らかに不利なわけだ。
そんな不利を押してまで人間型ロボット兵器が登場する必然性を説いたアニメやコミックは視たり読んだりしたことはない。辛うじて、嘗て山田正紀が『 機神兵団 』の冒頭に記述していたが、まあ、それも言い訳と言えばそんな感じがしたものだ。
それでも、これだけ人間が搭乗するロボットが活躍するアニメやコミックが存在するのは、自己が拡大されるということへの憧れがあるのだと思う。自分の肉体だけでは実現しえないスピードやパワーを発揮できるということへの、だ。それは三輪車や自転車から始まり、バイクやクルマにより(行動範囲を含めた)自己を拡大したいという欲求に近しいものがあると思ったりする。
内容紹介
国家の思惑と戦争の中で、友情で結ばれていたはずの友たちは、互いに争う事しかできないのか……!?
人々が内在する魔力をレンズと呼ばれる触媒で顕在化させ、エネルギーとする世界のクルゾン大陸で巻き起こる資源戦争。戦闘兵器魔動巨兵ゴゥレムによる戦乱は激化していた。魔力を持たないライガットは、発掘された古代のゴゥレムにふとしたことから乗り込み、戦乱の渦に巻き込まれていく…!
魔力のないライガットが何故ゴゥレムを動かせるのか? そして敵・味方に別れ争うこととなった友情の行方は…?
友情と戦争の間で葛藤する若者達の姿と、重厚なメカアクションが見事に融合したスペクタクル戦記ロマン!!
弊blog初のコミックに関するエントリ。近日にアニメ化された劇場版が公開されるからだろう、立ち読みサンプルがあり、それを読んだら続きを読みたくなって購入。まさに出版社の思うつぼにはまったわけだ。
ストーリーは、古代ローマやギリシャと中世ヨーロッパをまぜこぜにし、且つ妙に発達したテクノロジを持つ異世界でのロボットメカアクション戦記物。まあ、良くある話といってしまえばそうではある。
そんな良くある話になぜ興味が向いたのかというと、主人公が搭乗する古代の人間型ロボット兵器のインジケータ類が日本語で標記されているということからだった。この日本語の表記により、おそらくは現代人からみて遠未来の物語であり、魔力を持つ人々と持たない古代人(われわれ現代人ね)との歴史上の断絶の謎という物語が立ち上がるわけだ。
実はこれって凄いことで、小説ではできない表現技法だと思った。絵で日本語が書かれていることで、細かい説明なしに上記のようなことをわからせてしまうのだから。主人公をはじめとする登場人物たちは日本語がわからないが、読者はわかる。これを小説でやろうとしたら、ひどく説明的でかっこわるい文章になってしまうだろう。
そういった魅力的な謎はあるものの、7巻を読み終えた現状での作者の興味は、シリアルキラーのようなゴゥレムの使い手に移っているようである。だから謎が解明されるまで物語は相応に長いものになるのかもしれない。
あと、ユニークと思えたのは、これから物語をもり立てていきそうな登場人物が、登場してそれほど時を経ず、敵味方関わらず、バッタバッタと斃れていくこと。このあたりは作者の歴史観とか戦争観に関係しているのだと思う。
最新刊は未入手だが、これから長くおつきあいするコミックになりそうだ。ちなみに、人間型ロボット兵器が登場する必然性に関する説明は特になかったです。