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大﨑孝徳:『すごい差別化戦略 ―競合他社を圧倒する「違い」のつくり方―』(日本実業出版社) [book]


すごい差別化戦略 競合他社を圧倒する「違い」のつくり方

すごい差別化戦略 競合他社を圧倒する「違い」のつくり方

  • 作者: 大﨑 孝徳
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2016/01/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


当社には自己啓発を目的とする読書で、読了後に感想文を提出すればその代金を拠出してくれるという有難迷惑有意義な制度がある。それを利用して読書会を開催しなさいという指令が当局より下った。当方がチームの取りまとめ役となり、選書も任された。選んだのが本書である。

理由は二つあって、ご多分に漏れず構造不況業種である当方の居る業界で、いかに差別化を図るかのヒントがあれば、ということが一つ。そして事例集を中心に構成されていることから、普段から読書をしていない人たちにも読みやすいのではないかと思い選んだのであった。
[BOOKデータベースより]
模倣されない意外な理由とは!?25の身近な事例を題材に、価格競争に陥らない、常識を突き抜けた「差別化戦略」の核心を解き明かす。
二つの理由のうち、一目の目的は残念ながら満たされなかったと思う。個々の事例が全社的な戦略としての事例ではなく、個々の局地戦における戦術を紹介しているように感じたから。差別化が、会社そのものではなく個々の商品やブランドの紹介となっているのだ。

もちろん、そこには努力やとことん考え抜いた成果はあるのだが、なんというか腹落ち感が少ないのだ。一番腹落ち感のあるエピソードは、セブンイレブンにおける鈴木敏文氏の考え方だが、それは天才的カリスマ経営者のかじ取りにあるってことだと思ってしまう。

一方で、二つ目の理由である個々のエピソードのおもしろさという面では読みやすく興味深い面がある。ただし、深掘りはされていないのでもっと知りたいという人には物足りないかも。この種の本にありがちな、詳しくは他の本を、という感じになってしまってはいる。

結論としては当方の期待とはすれ違ってしまったということですね。とはいえ、本書をもとにチームでディスカッションせねば。その気になったら内容を紹介します。あー、『砂の惑星』下巻も読まないと…。
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