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小田嶋隆:『地雷を踏む勇気』(技術評論社) [book]

地雷を踏む勇気 ~人生のとるにたらない警句 (生きる技術!叢書)

地雷を踏む勇気 ~人生のとるにたらない警句 (生きる技術!叢書)

  • 作者: 小田嶋 隆
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2011/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

内容紹介
言論の地雷除去作業、ただいま続行中!

たかがコラムと侮るなかれ。わずか数千字の短い原稿のなかに、
危機的な状況下でしたたかに生きる知恵、タフであるための流儀がぎっしり詰め込まれているのだから。
東電も保安院も復興会議もネトウヨもナデ斬り! 3.11大震災以降「なにもそこまで!」の地雷を踏み続け、
大喝采を浴びたコラムニスト・小田嶋隆の、ポスト3.11を生きる金言コラム集。
日経ビジネスオンラインの超人気連載「ア・ピース・オブ・警句」が一冊に。
ただちに人生に影響を与えるものではありません!

著者の作品読み始めたのはデビュー作の『我が心はICにあらず』の文庫版からだから、すでに20年以上のつきあいだ。あるときから、ふっと著作が刊行されない時期があったのは、アルコール依存症のためだったのは、後日になって知ったこと。

さて周知のように、本書は日経BPオンラインに連載されている「ア・ピース・オブ・ア・警句」に所載のコラムを再編集し纏めたもの。当然のことながら当方は毎週チェックしているサイトであり、内容については既読のものばかりだ。

何度も書いているが、なぜタダで読めるものを、また紙の本で読むという行為をしてしまうのか不思議だ。著者のファンなら当方と同じことをしている人は多いに違いない。

閑話休題。確実にいえるのは、かつての著者の作品のような痛快さは減少しているということ。でも、それでいいじゃないか、とも思う。五十代半ばの人が、かつて二十代の青年と同様のテンションで書いていたら気持ちが悪い。

3.11以後の著者の思いが書かれているエッセイとも読める文章は、やはりと言うか、決して軽快なものではない。それでも、文章の手練れである著者の筆致には毎度のことながら唸らされる。過去の書作品もぜひ復刊してもらいたいものだ。


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