鬼頭莫宏:『ぼくらの[1]~[7]』(小学館) [ebook]
今のところ、SONYタブレットの主な使い道は、(1)寝転がってwebブラウジングすること、(2)機器そのものをいじくること、(3)電子書籍端末として使用すること、の三つである。三つ目に挙げた電子書籍端末としての用途だが、光沢処理された液晶画面で文字を読む趣味はないので、もっぱらコミックを読むのみである。
とはいっても、SONYのReader Storeはいまだサービスインしていないので、現状では"eBook Japan"を利用している。このeBook Japanは、サイトだけみているとなんだかごちゃごちゃしていて胡乱な雰囲気だが、個人的には優れものと感じている。
まず、専用ソフトウェアをダウンロードし導入することが必要となってくる。専用ということで好悪が分かれるところだが、Win版をはじめとしてMac・iPad・iPhone/iPod touch・Android・Windows Mobile版など一通りのOS/デバイスに対応しているのが良いところ。
そして、その基本的な考え方は、専用ソフトウェアを使用して同社サイト上に置いてある書籍データを諸デバイスにダウンロードし閲覧する、というものだ。うん、わかりにくいね、すまない。言い換えれば、ネットに接続できる専用ソフトに対応したデバイスがあればローカルストレージを圧迫しない、ということである(うわ、ますますわかりにくい)。
もう一回言い直すと、現在主流のOSや機器の隔てなく読むことができ、ファイルは自分のために区画されたネット上のディスクから必要に応じてダウンロード/アップロードすればやり取りが容易かつデバイスの記憶容量を圧迫しないで済む、ということである。おわかりいただけたであろうか、ぜえぜえ。
その、必要に応じてダウンロードできるデバイスは三台しか登録できないのだが、機器そのものに依存するのではなく、ユーザIDとパスワードで制御できる。最近、某電子書籍販売サイトが著作権保護のために使い勝手が悪くなったことに比べると優れた仕組みだと思う。
もちろん、そのネット上のストレージ領域がどのぐらいgoing concernであるかが重要なところではあるが、それを言い始めたらキリがない。運営会社の会社案内における主要株主にはベンチャーキャピタルらしき会社が名を連ねているが、一方で印刷会社・出版社・通信エンジニアリング系の法人の名前もあり、そう簡単にはデフォ…げほげほ
あらすじ
夏休み、過疎地の村へ“自然学校”にやってきた少年少女15人。1週間が経ったある日、海辺の洞窟へ探検に入った一同は、その奥にコンピューターを持ち込んで住んでいた謎の男・ココペリと出会う。彼は自分が作ったゲームをやらないかと誘い、宇白可奈を除く14人の中学1年生が同意して契約を結ぶ。半信半疑で宿舎に戻った一同だったが、その日の夕刻、大きな物音と共に巨大ロボットが現れて…。
さて、本作はそんな電子書籍端末としてのSONYタブレットで読んだ初の電子書籍(コミック)。それにしてもね、いやはや相当に鬱な内容である。愉しいという感覚だけ一気にで読める代物ではなく、休み休み読んでいかないと相当にキテしまう。そのくらい重いテーマを扱っているということだ。
いろいろと言いたいことはあるのだが、ほんのちょっとした事前の知識が内容・展開の意外性を阻害する可能性が大きいので、口を噤んでおくことにしよう。紙の本では完結しているが、電子書籍版は全11巻のうち7巻までしか販売されていないこともあるし。
で、その7巻目読了時点での充実度は相当に高い。単純なロボットバトルマンガを想定していると痛い目にあうということだけは間違いなしの作品ではある。
敢えて付言するならば、汎用人型決戦兵器の出てくるアニメーション からの影響はやはりあるであろうということ(だから悪いということではないです、念のため)。一方、最近流行ったぬいぐるみ型の生物が契約を勧誘するアニメーションへの影響も大きいと見受けられる。
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