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『グリーン・ホーネット』 [movie]

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キャスト: セス・ローゲン、ジェイ・チョウ、キャメロン・ディアス、クリストフ・ワルツ
監督: ミシェル・ゴンドリ
製作: ニール・モリッツ
脚本: セス・ローゲン

■■■
予告編を一回だけ観た記憶がある本作は、観賞意欲範囲内に入るか微妙な線ではあったが、ある時に監督がミシェル・ゴンドリであることがわかったので観賞決定。元は60年代のラジオ・TVドラマらしく、当時は無名時代のブルース・リーが出演していたことで有名(らしい。当方は知らなかった…)。


ストーリー
新聞社の若き社長ブリット・リードが、正義のヒーロー“グリーン・ホーネット”となって夜な夜な悪に立ち向かう姿を描いた60年代の人気TVドラマを、「エターナル・サンシャイン」の鬼才ミシェル・ゴンドリー監督が映画化。主演を務めるのは、「40歳の童貞男」などのコメディ俳優セス・ローゲン。ドラマ版で無名時代のブルース・リーが演じた助手カトー役に扮するのは、台湾の人気俳優ジェイ・チョウ。

結論から申し上げると、これまで観賞してきたミシェル・ゴンドリらしさがある作品とは言い難い。題材が題材なだけに仕方がないのかもしれないが、それにしても脚本がいただけないと思う。

ヒーローものであるのにもかかわらず、感情移入できる登場人物がひとりもいないということが苦しい。セス・ローガン演じる主人公ブリット・リードは映画開始後から終映までヒーローには感じられない、わがままなボンボンとしか思えない。ジェイ・チョウのカトーは悪くはないのだが、いま一歩印象が薄い。

ストーリーは中盤あたりから結末が読め、意外性が少ない。主人公二人が友情を深めるまでのエピソードはあるようなないような、結局は最後まで仲が悪いんじゃないか、という納得のいかないものだ。その二人も、キャメロン・ディアスの出てくるシーンでは食われてしまっている。キャメロン・ディアスをキャスティングしたのは、こりゃミスだわな。ちなみに、あの『 ターミネーター2 』のジョン・コナー役を演じたエドワード・ファーロングが出演していたらしいが、当方には認識できなかった…。

主演・脚本のセス・ローガンがカナダ出身のコメディアンということで、どちらかというとコメディ・アクションくらいに観賞すればいいのだろうが、言葉の壁もあり笑えなかったというのが正直なところ。うーん、ここでは残念な出来の映画だったと言わざるをえないか。

【以下蛇足的ネタバレにて白黒反転文字】
終盤でブリットが、地方検事と会食するシーンで、あれだけ不用意な発言を地方検事がするとは思えない。誰だって録音するだろうと思うはず。その録音したメモリを全世界に発信すると言うことで、二人が自分の新聞社へ向かうのだが、そんなことしなくても近くのネットカフェでyoutubeなりにアップすればいいだけのことじゃないだろうか。まあ、新聞社のサーバから発信することでの信頼性というのはあるのかもしれないけど。なんかね、どこかずれている脚本という気がしたのだった。


◎ミシェル・ゴンドリ監督作品




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