『トランスポーター3/アンリミテッド』 [dvd]
原題:
Transporter 3
監督:
オリビエ・メガトン
脚本:
リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン
音楽:
アレクサンドル・アザリア
出演:ジェイソン・ステイサム、ナターリャ・ルダコワ、フランソワ・ベルレアン、ロバート・ネッパー
製作国:
2008年フランス映画
上映時間:
103分
配給:
アスミック・エース
ストーリー
謎の男から「赤い代物」の運搬を依頼された運び屋フランクだったが、それを断ると、愛車から20メートル離れると爆死するという罠を手首に仕掛けられてしまう。依頼品を運ばざるをえなくなったフランクは、同じ罠を仕掛けられた謎の美女ヴァレンティーナと依頼品に隠された陰謀に挑む。
アクション映画のおもしろさってなんなのだろう。鍛え抜かれた身体による体技か、クルマや飛行機による追いかけっこなのか、はたまた知力・体力を振り絞る男(女でも良いけど)の生き方なのか。ここのところアクション映画を観る機会が多いのだが、ふとそんなことを思ってしまう。
アクション映画というジャンルにおける当方のオールタイムベストを選ぶと、ありきたりだが『 ダイ・ハード 』になってしまう。20歳くらいの時に映画館で鑑賞したんだが、観ているあいだじゅう身体が緊張しっぱなしで手に汗を握るという鑑賞体験は今のところあの一本だけだ。
マクレーン刑事が結末で敵にやられてしまうことはありえない(だろう)。にもかかわらずハラハラドキドキで鑑賞していた当方は、LAの高層ビルで孤軍奮闘するNYの刑事に半端ではない感情移入をしていたわけだ。なるほど。主人公と同化できるのがアクション映画の基本要件にちがいない。
そんな益体もないことを考えたのは本作を鑑賞したからだ。ジェイソン・ステイサム似ファンの当方としては、どんな映画だろうと彼が出演しているだけで鑑賞候補になる。実際、本作だって細かいところを言い出せば、もとい、細かくないところを言い出したって脚本にアラが目立つが、それでも愉しく鑑賞できた。
でも、何かしらの物足りなさを感じるのは、結局は主人公に感情移入できなかったということだ。それは本作のみならず、最近の鑑賞作品にも言えることであり、それは当方が年を食ったということやすれっからしになってきたということと関連なくはあるまい。
うーむ。なんだか感傷的なことを書き連ねてしまった。何度も言うけど、103分を愉しむ娯楽作品として当方は充分に愉しめた。シリーズを通して出演しているタルコーニ警部(フランソワ・ベルレアン)もいい味だしているぞ。
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