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『デュプリシティ』 [dvd]

デュプリシティ [DVD]

デュプリシティ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD

原題: Duplicity
監督・脚本: トニー・ギルロイ
製作: ジェニファー・フォックス、ケリー・オレント、ローラ・ビックフォード
製作総指揮: ライアン・カバノー
撮影: ロバート・エルスウィット
美術: ケビン・トンプソン
編集: ジョン・ギルロイ
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 クライブ・オーウェン、ジュリア・ロバーツ、トム・ウィルキンソン、ポール・ジアマッティ、デニス・オヘア、トーマス・マッカーシー、キャスリーン・チャルファント、ウェイン・デュバル、カーン・ベイケル、デビッド・シュンブリス、オレグ・ステファン、キャリー・プレストン
製作国: 2009年アメリカ映画
上映時間: 125分

■■■
けほこほ。風邪を引いちまったよ。そういえば、去年も今頃、風邪を引いてたな。この極寒の地で冬に風邪を引かずに夏風邪。昼と夜の気温差もあるんだろうが。寒いときに引くよりはましなのかもしれない。

本作は2009年の5月に封切られていたみたいだけど、特に話題にもならずにひっそりと上映が終わっていたような印象だ。"duplicity"なんていうと格好のいい響きだけど「二枚舌」という意味なんだね。元スパイが産業スパイとなってたたかう、というストーリーには最適のタイトルかも。


解説
「クローサー」以来の共演となるジュリア・ロバーツとクライヴ・オーウェンが因縁の元エージェントに扮したクライム・エンタテインメント。業界トップをめぐって激しく競合する2つのライバル会社からそれぞれ産業スパイとして雇われた元CIAと元MI6の2人が、思惑を秘めながら巧みに繰り広げる諜報合戦をユーモラスかつスリリングに描く。


ジュリア・ロバーツとクライヴ・オーウェンのダブル主演なのだから、相当な重厚感を持った作品かと思いきや、予想は非常によい意味で裏切られる。一言で言えば、軽妙洒脱、だ。

両者の因縁を描いた冒頭から一転して、オープニングはライバル会社のCEO同士がどつき合うという珍妙な場面から始まるのだから、本作の方向性はそこで観客に知らされるわけだ。

ニューヨークでの二人の再会から物語は企業同士の情報戦となるのだが、敵かと思えば味方、敵の敵は味方、というスパイ戦のセオリーが描かれる。実は、そこには大きな仕掛が一つあって、それが本作の意外なところ。ネタバレはしません。

全体的な雰囲気が「 ボーン三部作 」と似ていると思っていたら、監督のトニー・ギルロイは同シリーズの脚本に参加しているんですね。情報戦のリアリティは文句なしにおもしろい。

もう一つおもしろかったのは、ライバル会社の新製品の正体。詳細はここで申し述べるつもりはないが、それがわかった後に、クライヴ・オーウェンが窓ガラスに映る自分の姿のある部分を気にするあたりには大笑いした。

大絶賛といきたいところだが、唯一、終盤でどんでん返しの仕掛けがわかりやすいところや、この手のコン・ゲームに必要なカタルシスがないところが難点か。もちろん、水準を大きく越えているので必見ではある。地味目のタイトルなだけに見過ごされている方は早めにレンタルすべし、と言いたい。


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