『ザ・クリーナー 消された殺人』 [dvd]
原題:
Cleaner
監督:
レニー・ハーリン
脚本:
マシュー・アルドリッチ
出演:
サミュエル・L・ジャクソン、エド・ハリス、エバ・メンデス、キキ・パーマー
製作国:
2007年アメリカ映画
上映時間:
90分
配給:
リベロ
【ストーリー】
元警官のトムの職業は、犯罪や事故現場の血痕などを取り除く特殊な清掃請負業。
ある日、いつものように大邸宅の殺人現場の痕跡を完璧に除去するが、その清掃の依頼主は、なんと架空の人物だった。
そして、邸宅の主・名士のジョン・ノーカットが行方不明と報道される。
市警察汚職収賄事件を巡る陰謀の影がちらつくなか、ついにはトム自身が殺人の容疑をかけられる。
真相を探る彼の前に暗い口を開けるのは、自らの警官時代の消し去れぬ過去‥。
誰が殺したのか?
そして、誰がトムをはめたのか?
B級映画の雄(と当方は認識している)レニー・ハーリンが仕掛けるサスペンス作品。確か、公開時にはあのシネパトスでしか掛かっていなかったので鑑賞しなかったのだと思う。サミュエル・L・ジャクソンやエド・ハリスという一線級の俳優が出演しているのに、というのはあったが、おそらく内容がそれなりだったんだろうという予測はあった。
冒頭から、主人公の几帳面さをのぞかせるシーンや特殊清掃請負業のテクニックなど、調子の良い滑り出しに期待感は高まる。元警官の主人公とその不穏な過去や警察内部での汚職疑惑など、良くある話に収束していくのかと思って鑑賞していた。
いや、まいった。良くある話ではあるんだが、これまた違った意味で良くある話にレニー・ハーリンはオチを持って行ったのだった。これはどうなんだろう。おハナシとしてはどう考えたって意表をついているとは言い難い。もう少し驚かせてくれると思ったんだが。主たる三人の演技が良いだけに脚本の凡庸さが惜しい作品だといえる。まあ、無理して観ることはないかも。
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