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『第9地区』 [movie]

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上映時間:111分
配給ワーナー=ギャガ・コミュニケーションズ
スタッフ&キャスト [監督][脚本]ニール・ブロムカンプ
[製作総指揮]ビル・ブロック/ケン・カミンズ
[製作]ピーター・ジャクソン/キャロリン・カニンガム
[脚本]テリー・タッチェル
[撮影]トレント・オパロック
[美術]フィリップ・アイヴィ
[音楽]クリントン・ショーター
[出演]シャルト・コプリー/デヴィッド・ジェームズ/ジェイソン・コープ/ヴァネッサ・ハイウッド


インフォメーション
南アフリカ上空に突如現われた正体不明の宇宙船。襲い掛かることもなく、難民として降り立った“彼ら”と人間の共同生活はそこから始まった。28年後、市民と“彼ら”の争いは絶えず、共同居住区“第9地区”はスラムと化したため、超国家機関MNUは彼らを強制収容所に移住させる計画を立てる。それが、人類と“彼ら”の歴史を変える大事件の引き金となるとも知らずに…。



久々にロードショー初日、しかも初回に足を運んだのは相当に期待していたから。当方の好きなフェイク・ドキュメンタリタッチの作品だし、何より設定が意表をついている。

鑑賞前に気になっていたのは、そもそも恒星間航行ができるテクノロジを持つ異星人が、なぜ地球征服ではなく難民という状況に陥ってしまったのかという説明がうまくクリアされるか否かだった。そのあたりは、うまく誤魔化されたというか、でも一応の説明はなされたのでよしとしよう。

主人公である超国家機関MNUに勤務するヴィカスは、第9地区から”彼ら”を移住させる責任者に任命される。第9地区で彼らの住居を個別に訪問し立ち退きのサインをさせるのだ。そこで、ヴィカスたちは異星人たちが隠していた”あるもの”を見つけるのだが…。

物語は、その”あるもの”にヴィカスが関わってしまったことから動き始める。それによってヴィカスがなぜあんな状態になるのか、そしてそれが別のあるものを起動させるものであるという設定は、かなりディテールが荒っぽいという感覚を覚えた。

結局のところ、”あるもの”は単なる”マクガフィン”であってそれ以上でも以下でもないということなんだろう。そして、SFサスペンス映画だと思って観ていると、中盤以降はなぜかアクション映画になっていくところが意外だった。

アバター 』では、鑑賞者が登場する異星人に何の違和感もなく好感が抱けるように持っていくのに対し、本作は最後の最後まで異性人に嫌悪感を感じさせるところが対照的。作中では「エビやろう」とかいわれてたけど、当方にとってはゴ○ブ○を思わせる造形で思い出すとむずがゆい。

戦闘描写もかなり血みどろシーンが多く、気の弱い向きには決してお奨めできない。あと、デートでのご利用は避けたほうが無難だと思う。

とはいえ、意表をつく設定や南アフリカという舞台ゆえに、どのような結末になるか先を読ませないところがあってドキドキハラハラ感はなかなかのものだった。B級作品が好きだったりフェイク・ドキュメンタリが好きな人は鑑賞して損はないと思う。

※ちなみに、作中に登場する超国家機関MNUのフェイクサイトがあったりします。


◎関連エントリ
 ・『THE 4TH KIND フォース・カインド』


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