『ウィッチマウンテン/地図から消された山』 [bd]
原題:Race to Witch Mountain
監督:アンディ・フィックマン
製作:アンドリュー・ガン
製作総指揮:マリオ・イスコビッチ、アン・マリー・サンダーリン
原作:アレグサンダー・ケイ
脚本:マット・ロペス、マーク・ボンバック
撮影:
グレッグ・ガーディナー
美術:
デビッド・J・ボンバ
編集:
デビッド・レニー
音楽:
トレバー・ラビン
出演:
ドウェイン・ジョンソン、アナソフィア・ロブ、アレクサンダー・ルドウィグ、カーラ・グギーノ、キアラン・ハインズ、キム・リチャーズ、アイク・アイゼンマン、ゲイリー・マーシャル
製作国:
2009年アメリカ映画
上映時間:
1時間38分
配給:
ディズニー
ストーリー
禁断の山“ウィッチマウンテン”に隠された宇宙の謎をめぐるSFミステリー。SFファンタジー「星の国から来た仲間」(75)のリメイクで、「ゲットスマート」のドウェイン・ジョンソン、「テラビシアにかける橋」のアナソフィア・ロブらが出演。ラスベガスのタクシー運転手・ジャックは、ひょんなことから誘拐されそうになっていた兄妹セスとサラを救出する…
本作もまた劇場で鑑賞できなかった作品だ。東京にいたら観ていたと思うが。でも、取り立てて劇場で鑑賞するまでもなかったというのが正直な感想だ。
たとえば、主人公であるジャック(ドウェイン・ジョンソン)が兄妹を助ける理由を観客に説明しないのはなぜなのか。ケチな前科者として描写されていた彼の心境の変化が描写されない。この脚本では、少なくとも当方は納得できない。
展開もご都合主義そのものといったところで、予定調和のラストまで意外性はまったくない。味付けも、ジュブナイルかと言えばそうでもないし、かといって大人向けというわけでもなさそうな中途半端なものだ。
などと相当に文句だらけなのだが、そこそこ愉しめるのは俳優陣の好演。ドウェイン・ジョンソンはもちろん、個性派美女のカーラ・ギグニー、そして異様な存在感を放っているキアラン・ハインズなど、この脚本ではもったいないと思う。もちろん、アナソフィア・ロブが好きな人は見逃してはならない。
ちなみに、主人公たちが立ち寄るレストランのウェイトレスと居合わせた保安官がリメイク元の兄妹役を演じていた二人だそうだ。また、あのホイットリー・ストリーバーもカメオ出演しているらしい。
俳優陣の好演と脚本の物足りなさにバランスを欠いた作品。でも、ディズニー映画なので残虐描写はないしハッピーエンドは確実なので、家族で安心して観られるという、そんなニーズにはお奨めしてもいい作品かもしれない。
◎関連エントリ
・『ゲットスマート』(ドウェイン・ジョンソン出演)
・『スネークアイズ』
・『ウォッチメン』(以上、カーラ・グギーノ出演)
・『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(キアラン・ハインズ出演)