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『スネーク・アイズ』 [dvd]

スネーク・アイズ [DVD]

スネーク・アイズ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • メディア: DVD

原題:Snake Eyes
監督・製作:ブライアン・デ・パルマ
原作:ブライアン・デ・パルマ、デビッド・コープ
出演:ニコラス・ケイジ、カーラ・グギーノ、スタン・ショウ、ケビン・ダン、ゲイリー・シニーズ、ジョン・ハード
製作国:1998年アメリカ映画
上映時間:1時間39分

■■■
本作を観ていて気になったのは、ニコラス・ケイジが重要人物をカジノで追跡するところ。デ・ジャヴかと思ったら『 NEXT -ネクスト- 』でも同じようなシーンがあったっけ。あっちは追う側ではなく追われる側だったけど。ニコラス・ケイジ、予知能力とカジノの出てくる脚本が好きだと認定しました...


ストーリー
アトランティック・シティの巨大スタジアム。刑事のリックは観衆1万4千人が見守るボクシングの試合会場にいた。彼の友人ケビン中佐は観戦する国防長官の警護にあたっていたが、その最中に長官が何者かに狙撃されるという事件が起こる。リックとケビンは観客を足止めし、捜査を開始するが...


1998年の映画だから、もう10年以上前の作品ということになるのだが、まったく色褪せていない。意外に場面転換が少ないスタジアムの中での舞台劇ともいえそうなこの作品が、2009年の今でも充分に愉しめるところに驚いた。その理由に、当方としては3つほどポイントがあるのでは、と思った。

一点目は俳優陣の個性的な演技。ニコラス・ケイジは冒頭から、おまえラリってるんちゃうの、というくらいのハイテンション演技で、物語をぐいぐい引っ張っていく要素となっている。それからゲイリー・シニーズの爬虫類的・クローン人間的無機質な容貌が冷酷な軍人役にぴったりだ。そういえば隠れたB級名作の『 クローン 』の主役を張っていました。

二点目は映像の技法がユニークであること。本作における冒頭の13分の長回しは一部では有名なようだ。その後、そのシークエンスが関係者の証言と合わさってシンクロしていく過程がおもしろい。その他、ホテルの部屋を俯瞰的に描写するシーンなど、デ・パルマの好きそうなケレン味が満載。

最後に、どんでん返しというわけではないが、普通の映画の文法を少しばかり外したラストの意外さ。最後の最後のシーンの意味を理解するためには十分な観察力と記憶力が必要とされるかもしれないが。当方はポカーンとなってしまったので、意味をネタバレサイトで確認してしまいました。

99分のテンポの速い短尺にB級テイストを詰め込みながらも、最後には映画のセオリーへのアンチテーゼを綯い交ぜにした怪作。未見の諸氏には謹んでお奨めしておこう。


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