SSブログ

『ワールド・オブ・ライズ』 [movie]

●上映時間:128分・PG-12
●配給:2008米/ワーナー
●スタッフ&キャスト: [監督][製作]リドリー・スコット
[原作]デイビッド・イグネイシアス
[脚本]ウィリアム・モナハン
[出演]レオナルド・ディカプリオ,ラッセル・クロウ,マーク・ストロング

ヨルダン・ハシミテ王国(ヨルダン・ハシミテおうこく)、通称ヨルダンは、中東・西アジアに位置する王国。首都はアンマン。イスラエル、パレスチナ暫定自治区、サウジアラビア、イラク、シリアと接する。イスラエル・パレスチナ暫定自治区とはヨルダン川と死海が境である。
(中略)
国民の半数余りは中東戦争によってイスラエルに占有されたパレスチナから難民として流入した人々とその子孫である。(Wikipedeiaより)


【ストーリー】

テロ組織のリーダーを捕まえるために活動するCIA工作員フェリス。イラクでの任務で重傷を負った彼は次にヨルダンに潜入するが、現場を知らない上司ホフマンと対立。フェリスは独自の作戦を実行していく。


舞台は主にヨルダンとその周辺。冒頭に書いたような予備知識がないとストーリーの全容が掴みにくいかもしれない。パレスチナ問題というのは9.11に間違いなく影を落としているんだな、と思う。

観賞後に思ったのは正統的かつ非情なスパイ謀略映画だなってこと。登場人物たちの誰一人として血の通った暖かみのある人間はおらず、現地工作員をあっさりと切り捨てたりすることなど当たり前だ。そこがある種のリアルさを醸し出していることも恐ろしい。

原題からして"Body of Lies" 、「嘘の集団」というような意味だし、もちろんbodyには「死体」の意味も重ねられているんだろう。リドリー・スコットらしく戦闘シーンなどの流血場面は迫真で、そういうのが苦手な人は避けた方がいい。

冒頭に述べたように、米国と中東諸国の互いの位置付けがわからないと本作のテーマである非情なスパイ戦の諸相がつかみにくい。当方はかろうじて初歩的な知識があったので、意外に練られたプロットを持つ作品として楽しめた。

レオナルド・ディカプリオは最近こういう役柄が多いなあ。『 ディパーテッド 』や『 ブラッド・ダイヤモンド 』と同じく、いつも眉間に皺を寄せているような役。ラッセル・クロウが役作りのためかメタボおじさんに大変身。同監督の『 アメリカン・ギャングスター 』とは大違いだ。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 2

duke

ラッセル クロウのメタボおじさんは気の毒です^^;
by duke (2009-01-20 01:24) 

地蔵

dukeさんへ

ラッセル・クロウは
役作りなのか幸せ太りなのか判然としませんが
ある意味、CIA官僚の役に似合っていたと思いました。

nice!&CMTありがとうございますー。
by 地蔵 (2009-01-20 08:26) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。