本田勝一:『新装版 日本語の作文技術』(講談社) [book]
当方が文章を書くにあたって気をつけているのは以下のようなもの。
- 読点([、]ですね)はできるだけ使用しない。読み直してわかりやすくなるようだったら使用する。
- 1センテンスは短めに。読み返して長いようだったら出来るだけぶった切る。
- 無関係な漢字が連続しないようにする(例:今駅を出た→いま駅を出た)。
- 映画や小説の作品名は『』で括る。短編小説は「」で括る。
- たまに意図的に難しい漢字を使う。。。などなど
他にもありそうだが咄嗟には思い出せない。
出版社 / 著者からの内容紹介
実用的文書の鉄則はわかりやすいこと――本多勝一のロングセラーが、見やすく、使いやすく生まれ変わる。レポート、論文、ビジネス現場に欠かせない1冊。
さて、本書は当方のどうってことない文章を少しでも読みやすく出来ないか、という前向きな姿勢で購入・読書されたのであった。おもしろいのは第三章の「修飾の順序」。文章を道具として使用する際の注意点が縷々と語られている。この章で紹介されている修飾の順序の原則は一般的なメールの送信文書なんかでも応用できると思う。
以降、第四章の「句読点の打ち方」や「漢字とカナの心理」も所々にハッとさせられる記述がある。『「分かりやすい文章」の技術』とは違ったアプローチで文章作成の技術を教えてくれる作品。ただし、もともと1976年に出版されたものなので、ある種の風格というか古さがある。そのためだけとは言えないが、スイスイとページをめくれる読みやすさに乏しいと思う。片手間に読めるようなビジネス書とはちがい、ある程度ゆったりと読むことが必要であるとも思った。
タグ:【読書】人文・社会
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