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『イースタン・プロミス』 [movie]

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●上映時間:100分・R-18
●配給:2007英.カナダ/日活
●スタッフ&キャスト:
[監督]デビッド・クローネンバーグ
[脚本]スティーブ・ナイト
[音楽]ハワード・ショア
[出演]ビゴ・モーテンセン,ナオミ・ワッツ,ヴァンサン・カッセル

のっけから余談で恐縮だが、自動巻の腕時計を購入しようか否かで迷ったことがある。当方は手首が細っこいのでこれとか これあたりだとケース部分がそれほど大きくなくていいかなあ、などと思ったり。

いや、ほんとにポチッとしそうになったんだけど、結局しなかったのは、あれでしょ、自動巻の腕時計って何年か一度にばらしてメンテナンスしなきゃいけないらしい。それがウン万円かかるっていうんだから、ランニングコストのかかるものが嫌いな当方にとっては逡巡の一因になる。

でもいちばんの理由は上記に挙げた二つとも中身、つまりムーブメントがETA社製(スウォッチグループ傘下のスイスの時計ムーブメント供給会社)のものだってこと。ガワだけかよー、ってことで購入意欲が醒めてしまったのでした。

なんでこんな話をしたかって言うと、冒頭の写真でヴィゴ・モーテンセンが身につけている時計がスイスの腕時計メーカーのジャガー・ルクルトのものらしいから。

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うーむ、確かにシンプルでかっこいいなあ。中身がETA社のムーブメントじゃないといいんだが。何しろ80万円以上する代物だし。

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【ストーリー】
ロンドンの病院に勤める女性アンナが、赤ん坊を産んで死亡した少女の身元を突き止めようとする。その過程でロシアン・マフィアのニコライという男とめぐり合った彼女は、危うい運命をたどっていく。

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さて本作は2006年3月公開の『 ヒストリー・オブ・バイオレンス 』以来2年ぶりのディヴィッド・クローネンバーグの新作。主演は前作と同様ヴィゴ・モーテンセンだ。タイトルの意味は、作品中で一度も語られなかったので言ってしまうがイギリスにおける東欧組織による人身売買契約のことらしい。

題材や雰囲気から社会派サスペンスを想像させるが、相変わらずのクローネンバーグで物語が始まるとすぐに血がドバーだ。その他、話題になっているヴィゴ・モーテンセンの全裸での格闘シーンでも流血シーンが迫真のもので、その手のものが苦手な人は気をつけて鑑賞しましょう。

ただ、印象としてはいつものクローネンバーグらしくないものだと感じた。なんでかなあと疑問だったが、これは脚本のスティーブ・ナイトの個性によるものではないかと思った。同氏は堕天使のパスポート』の脚本家。ロンドンの移民社会を描いたものらしく(未見)テーマは本作と通底するものがある。

全体的な物語のドライブ感やわかりやすさについては前作の「ヒストリー・オブ~』に軍配を上げるが、ロンドンの意外な一面を垣間見たいという人やそれぞれの俳優たちのファン、なによりもクローネンバーグが好き、という人には是非。

最後も余談だが、ナオミ・ワッツは当方と同学年。相変わらず整った顔の美人だが役柄からか少しお年を召されたかなあ、という雰囲気。ヴァンサン・カッセルはいつものクールでスタイリッシュな役柄ではなく、ちょっと間の抜けたボンボン役を好演。


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